Album Jacket,Title and Songs
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Detail
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Please Please Me [UK:1963/3/22]
- I Saw Her Standing There
- Misery
- Anna (Go To Him)
- Chains
- Boys
- Ask Me Why
- Please Please Me
- Love Me Do
- P.S. I Love You
- Baby It's You
- Do You Want To Know A Secret
- A Taste Of Honey
- There's A Place
- Twist And Shout
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1stアルバム。[カバー6曲]
1曲目から全開で飛ばしており、最後までテンションの落ちないスピード感溢れるロックンロール・アルバムです。
ビートルズはカバー曲の選曲センスが素晴らしく、オリジナルを凌駕してしまうほど演奏もアレンジも抜群の出来です。
プロデューサー、ジョージ・マーティンのセンスも忘れてはなりません。
- I Saw Her Standing There
アルバム・オープニングにふさわしいポールのロックンロール・ナンバー。
特徴的なサイド・ギターやクラップ・ハンド、ボーカル・ハーモニーなど、
のちにブラッシュ・アップされていく基本形となります。
- Misery
ジョンのボーカルが光るピアノが小気味良いナンバー。
- Anna (Go To Him)
ジョンのけだるいボーカルが印象的なカバー曲。
- Chains
ハーモニカと三声ボーカルが心地良いカバー曲。
- Boys
リンゴの温かみのあるボーカルのカバー曲。
- Ask Me Why
デビュー・アルバムにしてこれ、というくらい出来の良い、ハーモニーが美しいジョンのナンバー。
- Please Please Me
ビートルズがブレイクするシングル2枚目の曲で、ハーモニカとツイン・ボーカルが印象的なジョン主導のナンバー。
- Love Me Do
デビュー・ナンバー。
これもハーモニカがフィーチャーされた曲ですが、ポールがメインの曲です。
アルバム・バージョンのドラムは、リンゴではなくセッション・ドラマーのアンディ・ホワイトが叩いています。
- P.S. I Love You
全体的にしっとりした感じのあるポールのバラード・ナンバー。
- Baby It's You
語りかけるようなジョンのボーカルが良いカバー曲。
- Do You Want To Know A Secret
レノン=マッカートニー作ですが、ジョージ・ボーカルのナンバー。
- A Taste Of Honey
ポールらしい渋いカバー曲。
- There's A Place
ハーモニカが綺麗なジョンのナンバー。
- Twist And Shout
カバー曲ながら、今ではビートルズの曲、とまで言われているナンバー。
ジョンの力強いボーカルが実に印象的です。
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With The Beatles [UK:1963/11/22]
- It Won't Be Long
- All I've Got To Do
- All My Loving
- Don't Bother Me
- Little Child
- Till There Was You
- Please Mister Postman
- Roll Over Beethoven
- Hold Me Tight
- You Really Got A Hold On Me
- I Wanna Be Your Man
- Devil In Her Heart
- Not A Second Time
- Money (That's What I Want)
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2ndアルバム。[カバー6曲]
この時期、ビートルズは既に大ブレイクしていますが、大ヒット・シングルの「She Loves You」、「I Want To Hold Your Hand」は入ってません。
ハーフ・シャドーの印象的なジャケットやブラック・ミュージックのカバー曲もあり、黒っぽいイメージのアルバムです。
- It Won't Be Long
アルバムのトップを飾るにふさわしい、追っかけコーラスが力強くギターがカッコいいジョンのナンバー。
- All I've Got To Do
イントロのギターが不思議な感じのするジョンのナンバー。
- All My Loving
素晴らしいメロディ・ラインに絶妙なハーモニー、ジョンのサイド・ギターも終始冴え渡っているポールのナンバー。
全ビートルズ楽曲においても人気の高い傑作です。
- Don't Bother Me
ジョージ初のオリジナル曲でバッキング・ギターのコード進行がちょっと複雑なナンバー。
- Little Child
ハーモニカとピアノが印象的な心地良いジョン・ボーカルのロックンロール・ナンバー。
- Till There Was You
アコースティック・ギターが印象的なポールらしい柔らかいカバー曲。
- Please Mister Postman
追っかけコーラスが楽しいジョン・ボーカルのカバー曲。
- Roll Over Beethoven
スピード感溢れるジョージ・ボーカルのカバー曲。
- Hold Me Tight
追っかけコーラスが素晴らしく、唐突に始まる感じのポール・ボーカルのナンバー。
- You Really Got A Hold On Me
ゆったりとしたジョン・ボーカルのカバー曲。
- I Wanna Be Your Man
オリジナルでは初のリンゴ・ボーカルですが、レノン=マッカートニー作でローリング・ストーンズにも提供されたナンバー。
- Devil In Her Heart
ジョンにしては柔らかいカバー曲。
- Not A Second Time
ピアノが終始に渡って印象的なジョンのナンバー。
- Money (That's What I Want)
アレンジが素晴らしく、ジョンのボーカルも力強いカバー曲。
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A Hard Day's Night [UK:1964/7/10]
- A Hard Day's Night
- I Should Have Known Better
- If I Fell
- I'm Happy Just To Dance With You
- And I Love Her
- Tell Me Why
- Can't Buy Me Love
- Any Time At All
- I'll Cry Instead
- Things We Said Today
- When I Get Home
- You Can't Do That
- I'll Be Back
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3rdアルバム。
全曲レノン=マッカートニー作で、ビートルズ・サウンド全開のアルバムです。
A面(1-7)が同名映画のサントラとして使われた曲で、全体的にはミディアム・テンポの曲に秀逸曲が多いです。
初期のアルバムとしては間違いなく傑作で、個人的には全アルバム中ベスト3に入ります。
- A Hard Day's Night
イントロから12弦ギターが炸裂する、映画主題歌となったスピード感溢れるジョン主導のナンバー。
ジョンとポールの良いところが交じり合った傑作です。
- I Should Have Known Better
ハーモニカが印象的なジョンのナンバー。
- If I Fell
コーラス・ワークが綺麗な素晴らしいジョンのバラード・ナンバー。
- I'm Happy Just To Dance With You
軽快なジョージ・ボーカルのナンバー。
- And I Love Her
「If I Fell」の向こうを張ったポールのバラード・ナンバー。
- Tell Me Why
ファルセット・パートがほのぼのとした軽快なジョンのナンバー。
- Can't Buy Me Love
ポールの力強いボーカルが聞けるポールのロックンロール・ナンバー。
- Any Time At All
今度は「Can't Buy Me Love」の向こうを張ったジョンのロックンロール・ナンバー。
- I'll Cry Instead
カントリー風なジョンのナンバー。
- Things We Said Today
アコースティック・ギターが印象的なポールのミディアム・ナンバー。
- When I Get Home
コーラスが印象的なジョンのナンバー。
- You Can't Do That
ギターがカッコいいジョンのロックンロール・ナンバー。
- I'll Be Back
アルバムの最後を飾る、切ない雰囲気を漂わせるジョンの傑作ミディアム・ナンバー。
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Beatles For Sale [UK:1964/12/4]
- No Reply
- I'm A Loser
- Baby's In Black
- Rock And Roll Music
- I'll Follow The Sun
- Mr. Moonlight
- Kansas City_Hey-Hey-Hey-Hey!
- Eight Days A Week
- Words Of Love
- Honey Don't
- Every Little Thing
- I Don't Want To Spoil The Party
- What You're Doing
- Everybody's Trying To Be My Baby
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4thアルバム。[カバー6曲]
前作と違いカバー曲が6曲とファーストやセカンドと同じ構成ですが、今までに比べテンションが抑え目で初期では印象の薄いアルバムです。
次作における変化の実験・通過点のようで、戸惑いも感じられるアルバムです。
- No Reply
オープニングとしてはしっとりしたジョンのナンバー。
- I'm A Loser
ハーモニカを使用したビートルズらしいジョンのナンバー。
タイトルは負け犬だけど。
- Baby's In Black
ほぼ全域に渡ってツイン・ボーカルが楽しめるナンバー。
ギター・ソロも良いです。
- Rock And Roll Music
ジョンのボーカリストとしての素晴らしさが溢れている力強いカバー曲。
アレンジも素晴らしいです。
- I'll Follow The Sun
ポールのしっとりしたアコースティックなバラード・ナンバー。
- Mr. Moonlight
これもジョンの力強いボーカルが魅力のカバー曲。
- Kansas City_Hey-Hey-Hey-Hey!
ポールのミディアム・ロックンロールのカバー曲。
- Eight Days A Week
フェード・インで始まるシングル・ヒットしたナンバー。
印象が薄いです。
- Words Of Love
バッキング・ギターが印象的なバディ・ホリーのカバー曲。
- Honey Don't
カントリー・タッチなリンゴ・ボーカルのカバー曲。
- Every Little Thing
印象は薄いのですが、サビが綺麗なジョンのナンバー。
サビのドラみたいなドドンが効果的です。
- I Don't Want To Spoil The Party
中間部のジョンのソロ・ボーカルがグッとくるカントリー風なロックンロール・ナンバー。
- What You're Doing
リンゴのドラムから始まるほのぼのとしたポールのナンバー。
- Everybody's Trying To Be My Baby
ジョージ・ボーカルのカバー曲。
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Help! [UK:1965/8/6]
- Help!
- The Night Before
- You've Got To Hide Your Love Away
- I Need You
- Another Girl
- You're Going To Lose That Girl
- Ticket To Ride
- Act Naturally
- It's Only Love
- You Like Me Too Much
- Tell Me What You See
- I've Just Seen A Face
- Yesterday
- Dizzy Miss Lizzy
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5thアルバム。[カバー2曲]
『A Hard Day's Night』同様、A面(1-7)が同名映画のサントラとして使われた曲で、B面にはカバー曲が2曲あります。
このアルバムはビートルズの最初の大きな変化点で、ひとつは「Help!」での詩的な変化、
もうひとつはロックンロール・バンドの枠を超えた「Yesterday」でのサウンド変化です。
次作で劇的に変化するアルバムの前兆的な位置付けで、このアルバムまでは完全にジョン主導だったと思われます。
- Help!
ノリの良いシングル曲で、本作・映画のタイトル・チューンですが、実はジョンの叫びである苦悩に満ちたナンバー。
- The Night Before
ポールらしい変化に富んだミディアム・ロックンロール・ナンバー。
- You've Got To Hide Your Love Away
ボブ・ディラン風のアコースティックを前面に打ち出したジョンのナンバー。
- I Need You
バイオリン奏法を用いたジョージのナンバー。
- Another Girl
サビのハモリとチョコチョコ絡んでくるギターが印象的なポールのナンバー。
- You're Going To Lose That Girl
追っかけコーラスが楽しい力強いジョンのナンバー。
映画でリンゴがタバコを吸いながらドラムを叩くのが印象的で、今も目に浮かびます。
- Ticket To Ride
シングル曲で、リンゴのドラムが変則的な印象の強いジョンのナンバー。
- Act Naturally
リンゴのほのぼのとしたボーカルのカントリー・カバー曲。
- It's Only Love
地味ですがジョンのボーカルとジョージのギターが上手く絡み合ったナンバー。
- You Like Me Too Much
ジャズ風のイントロから始まるジョージのナンバー。
- Tell Me What You See
中間部のエレピと全体に渡るギターやギロが印象的なナンバー。
- I've Just Seen A Face
ポールのカントリー風のナンバー。
WINGSっぽい感じがします。
- Yesterday
ビートルズ=騒音、と決め付けていた人を唸らせたポールの大名曲ナンバー。
カバー率が最も高く、今では教科書にも載っているスタンダードです。
- Dizzy Miss Lizzy
ラストを飾るジョンの力強いカバー曲。
このアルバム以降、カバー曲はほとんど採用されません。
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Rubber Soul [UK:1965/12/3]
- Drive My Car
- Norwegian Wood
- You Won't See Me
- Nowhere Man
- Think For Yourself
- The Word
- Michelle
- What Goes On
- Girl
- I'm Looking Through You
- In My Life
- Wait
- If I Needed Someone
- Run For Your Life
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6thアルバム。
ストレートなロックンロールは影を潜め、緻密・複雑・繊細に作り上げられた全作オリジナルのアルバムです。
前作の問題作「Help」や「Yesterday」を発展させ、ロックンロール・バンドの枠を超えることになった決定的なアルバムと言って良いでしょう。
楽曲の題材、使用楽器、複雑なコード進行と音楽史に残る傑作です。
ビーチボーイズのリーダー、ブライアン・ウィルソンがこのアルバムを聴いて衝撃を受け、傑作『Pet Sounds』を製作したと言われています。
個人的には、全アルバム中、最良アルバムです。
- Drive My Car
今までのアルバムと違い、何か違いを感じさせられるオープニング・ナンバー。
ジョンとポールのツイン・ボーカルが終始に渡って楽しめます。
- Norwegian Wood
アコースティックでシタールを使用したジョンの傑作ナンバー。
- You Won't See Me
コーラスとギターが印象的なポールのナンバー。
- Nowhere Man
三声コーラスが美しいジョンがメインのシングル・ナンバー。
ギター・ソロも良いです。
- Think For Yourself
変わったベースの音が印象的なジョージのナンバー。
- The Word
跳ねるようなピアノで始まるサイド・ギターとコーラスが印象的なジョンのナンバー。
- Michelle
「Yesterday」と並ぶポールの傑作バラード・ナンバー。
歌詞にはフランス語が使われています。
- What Goes On
リンゴが初めて曲作りに参加したリンゴ・ボーカルのカントリー・ナンバー。
- Girl
マイナー調のジョンの傑作バラード・ナンバー。
サビの呼吸が印象的です。
- I'm Looking Through You
明るいロックンロール風のポールのナンバー。
- In My Life
間奏のピアノが印象的なジョンの傑作バラード・ナンバー。
- Wait
サビが印象的で楽器の使い方も特徴的なナンバー。
- If I Needed Someone
ジョージの初期の傑作ナンバー。
- Run For Your Life
ギターが特徴的なポップなジョンのナンバー。
ジョンは嫌いだったそうです。
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Revolver [UK:1966/8/5]
- Taxman
- Eleanor Rigby
- I'm Only Sleeping
- Love You To
- Here, There And Everywhere
- Yellow Submarine
- She Said She Said
- Good Day Sunshine
- And Your Bird Can Sing
- For No One
- Doctor Robert
- I Want To Tell You
- Got To Get You Into My Life
- Tomorrow Never Knows
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7thアルバム。
前作の延長線上にありますが、サウンドは多彩に、そして前衛的になっています。
ステージで演奏出来ない楽曲も多く、コンサートでは披露されたことがないままビートルズはコンサート活動を中止しました。
今日では『Sgt. Pepper's』を凌ぎ、ビートルズの最高傑作とみなす人も少なくありません。
- Taxman
もはやティーン・アイドルが扱う題材ではないジョージのナンバー。
- Eleanor Rigby
「Yesterday」同様、ストリングスを用いたクラシカルなポールのナンバー。
- I'm Only Sleeping
アコースティックなジョンのナンバー。
テープの逆回転が使用されています。
- Love You To
ジョージのシタールを使用した本格的なインド風のナンバー。
- Here, There And Everywhere
ポールの美しいバラードの傑作ナンバー。
- Yellow Submarine
リンゴ・ボーカルのほのぼのとしたナンバー。
初の、そして唯一のリンゴ・ボーカルによるNo.1ソングです。
- She Said She Said
韻をふんだジョンのヘビーなロック・ナンバー。
好きなナンバーのひとつです。
- Good Day Sunshine
ポールのミディアム・バラード・ナンバー。
- And Your Bird Can Sing
ツイン・ボーカルとツイン・ギターが印象的なジョンのロック・ナンバー。
- For No One
ピアノを主体としたポールのバラード・ナンバー。
- Doctor Robert
社会風刺したジョンのロック・ナンバー。
- I Want To Tell You
不協和音が用いられているジョージのミディアム・ナンバー。
- Got To Get You Into My Life
ブラスを用いたポールのロック・ナンバー。
- Tomorrow Never Knows
テープの逆回転エコーを使用し、ドラムもなんともいえないリズムを生み出している前衛的なジョンのロック・ナンバー。
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Sgt. Pepper's Lonley Hearts Club Band [UK:1967/6/1]
- Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
- With A Little Help From My Friends
- Lucy In The Sky With Diamonds
- Getting Better
- Fixing A Hole
- She's Leaving Home
- Being For The Benefit Of Mr. Kite!
- Within You Without You
- When I'm Sixty-Four
- Lovely Rita
- Good Morning Good Morning
- Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
- A Day In The Life
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8thアルバム。
ポール主導で製作されたらしく、「架空のバンドがひとつのショーを行う」というストーリー性を重視した画期的なアルバムです。
実に、のべ700時間に及ぶスタジオ・レコーディングを経て完成に至ったそうです。
ビーチボーイズのリーダー、ブライアン・ウィルソンが『Rubber Soul』に触発され『Pet Sounds』を製作したと言われていますが、
逆にこのアルバムは『Pet Sounds』から影響を受けている、と言われています。
サイケデリックでありながら優等生的なアルバムで纏まってはいますが、個人的にはあまり好きなアルバムではありません。
- Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
架空のショーの始まり、ホルンを多用したポールのロック・ナンバー。
- With A Little Help From My Friends
リンゴ扮する主役ビリー・シアーズの登場、リンゴ・ボーカルのナンバー。
- Lucy In The Sky With Diamonds
タイトルやサウンドからドラッグ(LSD)を連想させると問題になったジョンのナンバー。
- Getting Better
ポールのミディアム・ナンバー。
- Fixing A Hole
ハープ・シコードが印象的なポールのナンバー。
- She's Leaving Home
ハープが美しいポールのバラード・ナンバー。
- Being For The Benefit Of Mr. Kite!
オルガンとシンセサイザーをメインに使用したジョンのナンバー。
間奏の転調がサーカスのようにスリリングで素晴らしいです。
- Within You Without You
ジョージのインド風ナンバー。
- When I'm Sixty-Four
ポールお得意の物語風メルヘン・ナンバー。
- Lovely Rita
サビが印象に残るポールのナンバー。
- Good Morning Good Morning
オープニングにニワトリの鳴き声のSEを使用したジョンのナンバー。
ブラスを多用していますがリズムも複雑です。
- Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
オープニング・ナンバーのリプライズですが、こちらの方がスピード感があって良い出来です。
- A Day In The Life
ジョンとポールの力作でスリリングな展開のナンバー。
オーケストラの盛り上がる部分は圧巻の一言です。
エンディングは最強のエンディング・コードと呼ばれます。
最後のお遊びフレーズは必要なかった気がします。
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Magical Mystery Tour [US:1967/11/27]
- Magical Mystery Tour
- The Fool On The Hill
- Flying
- Blue Jay Way
- Your Mother Should Know
- I Am The Walrus
- Hello Goodbye
- Strawberry Fields Forever
- Penny Lane
- Baby You're A Rich Man
- All You Need Is Love
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9thアルバム。
同名TV映画に使われた6曲のサントラ盤ですが、US盤とUK盤で発売形態が違います。
US盤はA面にサントラ6曲+B面に既発シングル盤5曲の11曲入りLP盤として、
UK盤はサントラ6曲のみの2枚組みEP盤として発売されました。(US盤が先のようです)
LP盤として発売されたUS盤の方が取り扱い的に評判が良く、1987年の初CD化においてオリジナル・アルバムと同等の扱いとなり、
2009年のリマスター盤発売の際には公式に9作目のオリジナル・アルバム扱いとなりました。
全体的にAB面ともサイケデリックな感じでバランスが良いです。
- Magical Mystery Tour
サイケデリック調なポールのロック・ナンバー。
- The Fool On The Hill
縦笛が印象的なポールのバラード・ナンバー。
- Flying
唯一の4人共作、かつ、インストルメンタル・ナンバー。
- Blue Jay Way
不思議なサウンドを演出するジョージのナンバー。
- Your Mother Should Know
ポールのメルヘン調ナンバー。
- I Am The Walrus
ボーカルが電子処理されたジョンのナンバー。
- Hello Goodbye
ポールの軽快なシングル・ナンバー。
- Strawberry Fields Forever
ノスタルジックでサイケデリックなジョンの傑作ナンバー。
何種類かのテイクをつなげてありますが、転調・リズム変化・アレンジなど素晴らしいの一言です。
- Penny Lane
ポールのノスタルジックなナンバー。
上記、「Strawberry Fields Forever」とのカップリングは史上最強シングルといって良いと思います。
- Baby You're A Rich Man
面白い楽器を使用しているジョンのナンバー。
- All You Need Is Love
ジョンのメッセージ色の強いナンバー。
リズムは変拍子を使用していますが、あまり変拍子を感じさせません。
全世界に向けてアワ・ワールドで生中継・披露されました。
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The Beatles(White Album) [UK:1968/11/22]
■Disc 1
- Back In The USSR
- Dear Prudence
- Glass Onion
- Ob-La-Di, Ob-La-Da
- Wild Honey Pie
- The Continuing Story Of Bungalow Bill
- While My Guitar Gently Weeps
- Happiness Is A Warm Gun
- Martha My Dear
- I'm So Tired
- Blackbird
- Piggies
- Rocky Racoon
- Don't Pass Me By
- Why Don't We Do It In The Road
- I Will
- Julia
■Disc 2
- Birthday
- Yer Blues
- Mother Nature's Son
- Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey
- Sexy Sadie
- Helter Skelter
- Long, Long, Long
- Revolution 1
- Honey Pie
- Savoy Truffle
- Cry Baby Cry
- Revolution 9
- Good Night
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10thアルバム。
真っ白なジャケットから、通称「White Album」と呼ばれます。
もはや、ビートルズというバンドでなく、ジョン/ポール/ジョージが好き勝手な曲をレコーディングした感じですが、
個々の曲は光るモノがあり、名曲と呼ばれる曲も少なくありません。
しかし、ボリューム的にもサウンド的にも重厚な反面、散漫な感じを受け、トータル・バランスが崩れている気がします。
レコーディングの最中、リンゴが脱退したいと打ち明けたといわれています。
■Disc 1
- Back In The USSR
ジェット機のSEが随所で入っているポールのヘビー・ロック・ナンバー。
- Dear Prudence
中間部が不気味な感じのするジョンのミディアム・ナンバー。
- Glass Onion
歌詞が皮肉めいているジョンのロック・ナンバー。
- Ob-La-Di, Ob-La-Da
物語風なポールの軽快なナンバー。
トラディショナル・スタンダード風で、この曲がビートルズの曲だと知らない人も。
- Wild Honey Pie
不気味なポールのショート・ナンバー。
あとで出てくる方がメインです。
- The Continuing Story Of Bungalow Bill
ヨーコが一瞬だけボーカルを取るジョンの物語風ナンバー。
- While My Guitar Gently Weeps
エリック・クラプトンがギターを弾くジョージの傑作ナンバー。
「Something」や「Here Comes The Sun」と並んでビートルズ時代のジョージの代表作です。
- Happiness Is A Warm Gun
3曲の組曲となっている美しいジョンの傑作ナンバー。
変則リズムを感じさせない良い出来栄えです。
- Martha My Dear
ピアノが印象的なポールのクラシカルなナンバー。
- I'm So Tired
ジョンのけだるいブルージーなナンバー。
- Blackbird
アコースティックなポールのナンバー。
ポールはギターも上手いですね。
- Piggies
ハープ・シコードやストリングスをフィーチャーしたジョージのバロック風ナンバー。
- Rocky Racoon
久しぶりにハーモニカが登場するポールのアコースティック・ナンバー。
- Don't Pass Me By
リンゴ初の単独オリジナル・ナンバー。
カントリー好きなリンゴらしい温かい曲です。
- Why Don't We Do It In The Road
ブルースっぽいポールのナンバー。
- I Will
アコースティックなポールの美しいバラード・ナンバー。
- Julia
母親のタイトルを冠したジョンのスロー・ナンバー。
■Disc 2
- Birthday
誕生日をテーマとしたポールのロック・ナンバー。
- Yer Blues
ジョンのブルースナンバー。
解散後もしばしば演奏していました。
- Mother Nature's Son
ストリングスをフィーチャーしたクラシカルなポールの美しいナンバー。
- Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey
あまりビートルズらしくないハードなジョンのナンバー。
- Sexy Sadie
美しい曲ですが実はマハリシ批判しているジョンのナンバー。
- Helter Skelter
全ビートルズ中最もハードなポールのロック・ナンバー。
ヘビー・メタルの原型と捉えられることもしばしばです。
- Long, Long, Long
独特な感じを持つジョージのナンバー。
- Revolution 1
ジョンのロック・ナンバー。
シングルとは別バージョンでスピードが抑えられミディアムな感じに仕上がっています。
- Honey Pie
「Wild Honey Pie」の本編的なポールのジャズ風ナンバー。
- Savoy Truffle
ブラスをフィーチャーしたジョージのナンバー。
- Cry Baby Cry
王室を皮肉ったジョンのナンバー。
- Revolution 9
ヨーコの影響を受けた前衛的なジョンのナンバー。
当然、良く分かりません。
- Good Night
ストリングス、コーラスをフィーチャーした壮大、かつ、エンディングにふさわしいリンゴ・ボーカルのナンバー。
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Yellow Submarine [UK:1969/1/17]
- Yellow Submarine
- Only A Northern Song
- All Together Now
- Hey Bulldog
- It's All Too Much
- All You Need Is Love
- Pepperland
- Sea Of Time
- Sea Of Holes
- Sea Of Monsters
- March Of The Meanies
- Pepperland Laid Waste
- Yellow Submarine In Pepperland
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11thアルバム。
A面(1-6)はオリジナル曲ですが、B面(7-13)はジョージ・マーティンによるオーケストラのためパンチに欠けます。
No.1、No.6は既発表で、新曲はNo.2〜5と少なく、聴く機会の少ないアルバムです。
- Yellow Submarine
シングルで既発表、かつ、アルバム『Revolver』に収められたナンバー。
- Only A Northern Song
シンセサイザーとブラスをフィーチャーしたジョージの傑作ナンバー。
- All Together Now
ポールの陽気なコミック風ナンバー。
- Hey Bulldog
ジョンのハードなロック・ナンバー。
犬の鳴き声が入っています。
- It's All Too Much
テープの逆回転やフィード・バックを使用したジョージの傑作ナンバー。
ジョージの2曲は「このアルバムに収録された」ことにより、損してます。
- All You Need Is Love
シングルで既発表、かつ、アルバム『Magical Mystery Tour』に収められたナンバー。
- Pepperland
- Sea Of Time
- Sea Of Holes
- Sea Of Monsters
- March Of The Meanies
- Pepperland Laid Waste
- Yellow Submarine In Pepperland
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Abbey Road [UK:1969/9/26]
- Come Together
- Something
- Maxwell's Silver Hammer
- Oh! Darling
- Octopus's Garden
- I Want You (She's So Heavy)
- Here Comes The Sun
- Because
- You Never Give Me Your Money
- Sun King
- Mean Mr. Mustard
- Polythene Pam
- She Came In Through The Bathroom Window
- Golden Slumbers
- Carry That Weight
- The End
- Her Majesty
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12thアルバム。
後発の『Let It Be』より録音時期が遅いことに由来して「最後のアルバム」と呼ばれています。
メンバーの仲を考えると奇跡に近い出来で、解散直前とは思えない充実ぶりは、さすがビートルズです。
A面(1-6)はジョンが仕切り、B面はポールが仕切ったといわれています。
また、アルバム・ジャケットは「音楽史上で最も有名」と言って良いと思います。
個人的には全アルバム中ベスト3に入ります。
- Come Together
ベースとドラムが重々しいジョンのミディアム・ロック・ナンバー。
- Something
ジョージの最高傑作といわれる美しいバラード・ナンバー。
ジョージのボーカル、かつ、ジョージの作曲では唯一のNo.1ソングです。
- Maxwell's Silver Hammer
ポールの物語風ナンバー。
- Oh! Darling
ポールのボーカルが熱いロック調バラード・ナンバー。
- Octopus's Garden
リンゴ・オリジナルのポップ・ナンバー。
- I Want You (She's So Heavy)
重々しいギターのアルペジオが続くジョンの傑作ヘビー・ナンバー。
ビートルズ楽曲中、「Revolution 9」を除けば、「Hey Jude」を凌いで最も長く、重厚です。
- Here Comes The Sun
ジョージの美しいアコースティックな傑作ナンバー。
- Because
三声コーラスが美しいジョンの傑作バラード・ナンバー。
ベートーベンの「月光」を逆さに弾いてインスピレーションを得たといわれています。
- You Never Give Me Your Money
小品バラード組曲の始まり、めまぐるしく展開が変わるポールのバラード・ナンバー。
- Sun King
ギターとコーラスが美しいジョンのバラード・ナンバー。
- Mean Mr. Mustard
懐かしい感じのするジョンのナンバー。
- Polythene Pam
ギターが印象的なジョンのナンバー。
- She Came In Through The Bathroom Window
絡むギターが印象的なポールのナンバー。
- Golden Slumbers
ストリングスが盛り上げ、次になだれ込むポールのバラード・ナンバー。
- Carry That Weight
コーラスが分厚いポールのナンバー。「You Never Give Me Your Money」のフレーズがリプライズします。
- The End
まさに「最後」、全員がソロを取るポールのナンバー。
そしてビートルズ最後のナンバー。
- Her Majesty
取って付けたようなポールのお遊び的?なナンバー。
全楽曲中、1曲扱いでは最も短い曲です。
「A Day In The Life」のお遊び以上に必要なかったと思います。
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Let It Be [UK:1970/5/8]
- Two Of Us
- Dig A Pony
- Across The Universe
- I Me Mine
- Dig It
- Let It Be
- Maggie Mae
- I've Got A Feeling
- One After 909
- The Long And Winding Road
- For You Blue
- Get Back
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13thアルバム。[カバー1曲]
ビートルズとして最後に発売されたアルバムです。
なんとかビートルズを立て直したいポールは、
ジャムを行うことで昔のビートルズを取り戻そうとゲット・バック・セッションを提案しました。
1969年1月3日から行われたセッションは、新曲のレコーディングのみならず、スタジオのセッションを撮影し、
ドキュメンタリーとして放送、ライブ活動の再開を目論んだポールの壮大な企画でした。
セッションは1月31日に打ち切られ、3月にエンジニアのグリン・ジョンズに編集を依頼しました。
しかし、5月28日に完成した『Get Back(仮称)』をメンバーは気に入らず、『Abbey Road』の録音に入り棚上げとなりました。
12月には映画のサントラとして再編集を依頼し、翌70年1月5日に再度マスターテープが完成しましたが、メンバーはこれも気に入りませんでした。
その後、どういう経緯かよく解りませんが、ジョンやジョージがフィル・スペクターにプロデュースを依頼してアルバムとして仕上がったのが本作です。
フィル・スペクターの過剰なデコレーションがビートルズには合ってない気がします。
個人的には一番聴かないアルバムです。
あまりに聴くことがないのでコメントが難しいです。
- Two Of Us
- Dig A Pony
- Across The Universe
- I Me Mine
- Dig It
- Let It Be
- Maggie Mae
- I've Got A Feeling
- One After 909
- The Long And Winding Road
- For You Blue
- Get Back
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Let It Be [UK:2003/11/7]
- Get Back
- Dig a Pony
- For You Blue
- The Long and Winding Road
- Two of Us
- I've Got a Feeling
- One After 909
- Don't Let Me Down
- I Me Mine
- Across the Universe
- Let It Be
* このアルバムのみ、時系列を無視してこの位置に記述します。
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アルバム『Let It Be』のリミックス版。
ゲット・バック・セッションの目的は、「原点に返ろう=Get back」であり、
デビュー当時のようにオーバーダビングを使用しない「ありのまま≒Let it be」のサウンドを録音することでした。
しかしながら、発売された『Let It Be』は今まで以上にオーバー・プロデュースされたものでした。
ポールは意向に沿っていないとしてアルバムの発売中止を求める訴訟を検討しましたが、
契約が残っていたため不本意ながらも発売を認めざるを得ませんでした。
ポールは特に「The Long and Winding Road」のアレンジにおいて強い不満を表していました。
映画では装飾のないサウンドであり、ポールは「映画のサウンドが、ありのままの音ではないか」との思いに至りました。
そしてポールは、サントラ盤としても映画で聴けるサウンドに近い形でリミックスしたアルバムをリリースしたい、
とメンバーに提案し、ジョージ、リンゴ、オノヨーコが了承して実現しました。
確かに「The Long and Winding Road」や「Across the Universe」はオリジナルより良いのですが、やはり今更感があります。
ちなみにオリジナル・アルバムとは曲順や収録曲が違い、「Dig It」「Maggie Mae」が外れて「Don't Let Me Down」が追加されています。
- Get Back
- Dig a Pony
- For You Blue
- The Long and Winding Road
- Two of Us
- I've Got a Feeling
- One After 909
- Don't Let Me Down
- I Me Mine
- Across the Universe
- Let It Be
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Past Masters [UK:1988/3/7]
■Disc 1
- Love Me Do [Original Single Version]
- From Me To You
- Thank You Girl
- She Loves You
- I'll Get You
- I Want To Hold Your Hand
- This Boy
- Komm, Gib Mir Deine Hand
- Sie Liebt Dich
- Long Tall Sally
- I Call Your Name
- Slow Down
- Matchbox
- I Feel Fine
- She's A Woman
- Bad Boy
- Yes It Is
- I'm Down
■Disc 2
- Day Tripper
- We Can Work It Out
- Paperback Writer
- Rain
- Lady Madonna
- The Inner Light
- Hey Jude
- Revolution
- Get Back
- Don't Let Me Down
- The Ballad Of John And Yoko
- Old Brown Shoe
- Across The Universe
- Let It Be
- You Know My Name (Look Up The Number)
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CD化に伴い、アルバム未収録のシングルや別テイクを集めた編集アルバム。
このアルバムはオリジナル・アルバムを補完するアルバムですが、今となっては嬉しい限りです。
ヒット曲以外はベスト盤にも入らず、学生の頃は「Thank You Girl」や「I'll Get You」欲しさにシングルの中古を探し回りました。
■Disc 1
- Love Me Do [Original Single Version]
デビュー・シングル・ナンバー。
アルバム・バージョンと違い、リンゴがドラムを叩いています。
断然、こちらを公式として扱うべきです。
アルバム『Please Please Me』への収録をこちらと差し替えても誰も文句を言わないのではないでしょうか?
全体的には似た感じですが、間奏にクラップ・ハンドが入っています。
- From Me To You
3枚目のシングル。
ハーモニカをフィーチャーした軽快なポップ・ナンバー。
- Thank You Girl
「From Me To You」のB面。
ハーモニカをフィーチャーしたファルセットの印象的なナンバー。
- She Loves You
4枚目のシングル。
サビから始まるカッコいい、いわずと知れた大ヒット・ロックンロール・ナンバー。
- I'll Get You
「She Loves You」のB面。
ハーモニカとクラップ・ハンドが印象に残るミディアム・ナンバー。
- I Want To Hold Your Hand
5枚目のシングル。
いわずと知れた大ヒット・ナンバー。
日本語タイトル「抱きしめたい」もGood。
- This Boy
「I Want To Hold Your Hand」のB面。
三声コーラスが美しいバラード・ナンバー。
- Komm, Gib Mir Deine Hand
「I Want To Hold Your Hand」のドイツ語バージョン。
- Sie Liebt Dich
「She Loves You」のドイツ語バージョン。
- Long Tall Sally
英国版5枚目の4曲入りEP。
ポールのシャウトが聴けるカバー曲。
このEPの4曲とも、レコード時代はオリジナル・アルバムから漏れ、
コンピレーション・アルバム『ロックンロールVol.1』にのみ収められました。
- I Call Your Name
「Long Tall Sally」のカップリング。
ジョンのロックンロール・ナンバー。
- Slow Down
「Long Tall Sally」のカップリング。
こちらはジョンのシャウトが聴けるカバー曲。
- Matchbox
「Long Tall Sally」のカップリング。
リンゴ・ボーカルのロックンロール・カバー曲。
- I Feel Fine
8枚目のシングル。
冒頭、ジョージのフィード・バック奏法が斬新で、全般に渡ってギター・リフが冴え渡るジョンのナンバー。
- She's A Woman
「I Feel Fine」のB面。
ポールの渋いミディアム・ロック・ナンバー。
- Bad Boy
オリジナル・アルバム/シングル/EPとは無縁で、
ベスト盤『Oldies』、コンピレーション・アルバム『ロックンロールVol.1』にのみ収録された、ジョン・ボーカルのカバー曲。
- Yes It Is
9枚目のシングル、「Ticket To Ride」のB面。
三声コーラスが美しいジョンのバラード・ナンバー。
- I'm Down
10枚目のシングル、「Help!」のB面。
リトル・リチャードばりのポールのシャウトが聞けるナンバー。
■Disc 2
- Day Tripper
11枚目のシングル。
ギター・リフが強いインパクトを残すジョンのロックンロール・ナンバー。
- We Can Work It Out
「Day Tripper」のB面。
ジョンがオルガンを弾くポール・ボーカルのナンバー。
- Paperback Writer
12枚目のシングル。
ポールのロックンロール・ナンバー。
- Rain
「Paperback Writer」のB面。
テープの逆回転を取り入れるなどアバンギャルドなジョンのナンバー。
- Lady Madonna
17枚目のシングル。
ポールのプレスリーっぽいボーカルが聴けるナンバー。
- The Inner Light
「Lady Madonna」のB面。
ジョージのインド風ナンバー。
- Hey Jude
18枚目のシングル。
「Yesterday」と並び、ポールの最高傑作と呼ぶにふさわしい壮大なバラード・ナンバー。
- Revolution
「Hey Jude」のB面。
「White Album」のバージョンと違いスピード感があるバージョン。
ちなみにタイトルも違うので別テイク扱いでなく別曲扱いです。
- Get Back
19枚目のシングル。
アルバム『Let It Be』バージョンと同テイクですが、明らかにミックスが違うバージョン。
シングル・バージョンはエンディングのフェード・アウト部分があります。
また、曲の前後の無駄なおしゃべりはなく、曲としてしっかり完成しています。
- Don't Let Me Down
「Get Back」のB面。
ジョンのパワフルなボーカルが聴けるミディアム・ナンバー。
何故、アルバム『Let It Be』から漏れたのでしょうか?
- The Ballad Of John And Yoko
20枚目のシングル。
ギターやピアノがご機嫌なジョンのロックンロール・ナンバー。
- Old Brown Shoe
「The Ballad Of John And Yoko」のB面。
ジョージのロック・ナンバー。
地味な曲です。
- Across The Universe
アルバム『Let It Be』のバージョンと違い、チャリティー・アルバムに収録されたバージョン。
鳥のさえずりがSEとして収録されており、通称バード・バージョンと呼ばれます。
ファンがコーラスをやっているのも面白いです。
ちなみにアルバム・バージョンとテイクは同じですが、バード・バージョンの方がエコーが浅めで音がクリアな感じで良いです。
また、オリジナル録音のテープ回転数を早めており、逆に『Let It Be』バージョンはオリジナル録音より遅くしてあります。
テイク違いですが、オリジナル・スピード、ボーカル・エフェクトなしのバージョンは『アンソロジー』で聴けます。
『アンソロジー』バージョンが実は一番良かったりします。
「Strawberry Fields Forever」と並んで、『アンソロジー』で最も良かった曲のひとつです。
- Let It Be
22枚目のシングル。
そして最後のシングル・ナンバー。
アルバム『Let It Be』バージョンと同テイクですが、明らかにミックスが違うバージョン。
シングル・バージョンは、サビのリフレインがアルバムより一回少なく、ギター・ソロのテイクが違います。
また、ラストのサビにはギター・ソロが被さっていません。
しかし、何よりもシングル・バージョンが良いのは、ハイ・ハットにエコーが掛かっていないことです。
- You Know My Name (Look Up The Number)
シングル「Let It Be」のB面。
セッションみたいなナンバー。
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Anthology 1 [UK:1995/11/20]
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アンソロジー・プロジェクト第一弾アルバム。
クオリーメン時代からアルバム『Beatles For Sale』までのレア・トラックスです。
全部記載してると膨大になるので、個人的にツボにハマったポイントだけ。
ピート・ベストがドラムを叩いている「Love Me Do」、三拍子の「I'll Be Back」、少しハード目な「And I Love Her」、
イントロが違う「Eight Days A Week」あたりたかな。
ライブ/スタジオ・ライブみたいなのが多く、別バージョンもあまり変わり映えしないなのが多かった気がします。
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Free As A Bird [UK:1995/12/4]
- Free as a Bird
- I Saw Her Standing There *
- This Boy *
- Christmas Time (Is Here Again)
* Only CD Single
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アンソロジー・プロジェクト第一弾シングル。
- Free as a Bird
ビートルズが解散後、公式に発表した最初の未発表曲かつ新曲で、ブルージーなナンバー。
三声コーラス、ジョンのファルセット、ポールのブリッジとビートルズ時代に御馴染みだったキメのフレーズがバンバン出てきます。
残念なのはプロデューサーがジョージ・マーティンでないことですね。
「新生ビートルズ」である必要はないのだからジョージ・マーティンにプロデュースしていただきたかった。
- I Saw Her Standing There
テイク違いバージョン。
ギター・ソロの違いと間奏のポールの叫びが明らかに違う点です。
ジョンのコーラスが若干大きめにミックスされている気がします。
- This Boy
テイク違いバージョン。
歌い方が若干違う程度ですが最後が尻切れです。
スタジオの雰囲気そのままで、やり直しをしています。
- Christmas Time (Is Here Again)
当時のファン・クラブの会員向けに送られたレコードに収められていたナンバー。
一般的には未発表曲です(私も初めて聴いた)。
曲の終わりに、ポール/ジョン/ジョージ/リンゴの順でクリスマス・メッセージが入っており、
さらに曲が「Auld Lang Syne(蛍の光)」に変わり、ジョンの語りが収録されています。
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Real Love [UK:1996/3/4]
- Real Love
- Baby's In Black
- Yellow Submarine *
- Here, There and Everywhere *
* Only CD Single
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アンソロジー・プロジェクト第二弾シングル。
- Real Love
マイナー調の「Free As A Bird」と違って明るい爽やかなナンバー。
ビートルズとしては新曲扱いですが、これは反則に近い気がします。
映画「Imgine」で別バージョン(歌詞違い)が既に発表されていたのでメロディは知っていました。
とはいっても、やはり4人集まると別格の趣があります。
こちらの方がビートルズっぽく仕上がってる感じがします。
- Baby's In Black
ライブ・バージョン。
1965年のハリウッド・ボールでのライブと書いてあります。
ジョンが笑いながら歌っているところがあります。
- Yellow Submarine
ミックス違いバージョン。
冒頭から足音のSEがあり、リンゴの語りもあります。
曲に入っても色々なSEが被せられています。
- Here, There and Everywhere
テイク違いバージョン。
コーラスがあまり入っておらずシンプルで歌い方も若干違います。
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Anthology 2 [UK:1996/3/18]
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アンソロジー・プロジェクト第二弾アルバム。
アルバム『Help!』から『Magical Mystery Tour』までのレア・トラックスです。
第一弾と同じく、個人的にツボにハマったポイントだけ。
異様なアレンジの「Tomorrow Never Knows」、制作過程が解る「Strawberry Fields Forever」、
お遊びっぽいのに素晴らしい「Your Mother Should Know」、ファーストテイクとは思えない「Across The Universe」あたりかな。
アンソロジー・プロジェクトでは一番面白かったアルバムです。
(時期的にもビートルズが一番面白かった時期、創造力のあった時期だからかな)
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Anthology 3 [UK:1996/10/28]
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アンソロジー・プロジェクト第三弾アルバム。
アルバム『The Beatles』から『Let It Be』までのレア・トラックスです。
第一弾、第二弾と同じく、個人的にツボにハマったポイントだけ。
ジョンのギターの弾き語り「Happiness Is A Warm Gun」「Mean Mr. Mustard」「Polythene Pam」「Glass Onion」、
ブルースっぽい「Helter Skelter」、民族音楽的な「Ob-La-Di, Ob-La-Da」、ピアノのみの「Good Night」、
ジョージの弾き語り「While My Guitar Gently Weeps」、前奏の違う「Two Of Us」あたりかな。
弾き語りとか独奏が多いのは、この時期のビートルズを表してる気がします。
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