Album Jacket,Title and Songs
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Detail
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Surfin' Safari [US:1962/10/29]
- Surfin' Safari
- County Fair
- Ten Little Indians
- Chug-A-Lug
- Little Girl (You're My Miss America)
- 409
- Surfin'
- Heads You Win - Tails I Lose
- Summertime Blues
- Cuckoo Clock
- Moon Dawg
- The Shift
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1stアルバム。[カバー2曲(3曲?)/インスト・カバー1曲]
音楽を楽しむ若者が勢いでデビューしてしまった、といった感じのアルバムで全体的に楽しい曲が多く、結構好きなアルバムです。
自作自演を主としていた姿勢はビートルズと同じですが、カバー曲の比率は少なくブライアン・ウィルソンのメロディ・メーカーぶりが伺えます。
- Surfin' Safari
全米14位とヒットして一般的に認知されることになった、マイク・ラブがボーカルのロックンロール・ナンバー。
当初、2枚目シングルのB面でしたが、AB面を逆にしてこちらがヒットしました。
このヒットによりシングルは、A面=サーフ・ソング、B面=ホット・ロッド・ソングという公式がしばらく定着します。
- County Fair
セリフが楽しいマイク・ボーカルのポップなナンバー。
- Ten Little Indians
3枚目のシングルとして発売されましたが、全米49位と振るわなかったマイク・ボーカルの楽しいナンバー。
クレジットがBrian Wilson / Gary Usherとなっていますが、どう聴いてもトラディショナルの童謡です。
- Chug-A-Lug
間奏のオルガンが印象に残るマイク・ボーカルのポップ・ナンバー。
- Little Girl (You're My Miss America)
コーラス・ワークが十八番となる予兆を感じさせるデニス・ウィルソンがボーカルのカバー曲。
- 409
当初の2枚目シングルのA面で、B面に降格してしまったホット・ロッド・チューン、マイク・ボーカルのロックンロール・ナンバー。
- Surfin'
デビュー・シングルで、全米75位、アット・ホームな感じのコーラスが楽しいマイク・ボーカルのミディアム・ナンバー。
- Heads You Win - Tails I Lose
早口なマイク・ボーカルのポップ・ナンバー。
こういう感じの曲はなんといってもマイクが一番心地良いです。
- Summertime Blues
カール・ウィルソンがボーカルのカバー曲。
演奏はあまり上手くない感じて、コーラス・ワークもこの時点ではイマイチです。
- Cuckoo Clock
このアルバム唯一のブライアン・ボーカルのナンバー。
ブライアン・ファルセットの「カッコー、カッコー」が楽しいです。
オルガンのソロも良いです。
- Moon Dawg
インストルメンタルのカバー曲。
- The Shift
B面ラストとしては印象の薄いマイク・ボーカルのホット・ロッド・ナンバー。
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Surfin' USA [US:1963/3/25]
- Surfin' USA
- Farmer's Daughter
- Misirlou
- Stoked
- Lonely Sea
- Shut Down
- Noble Surfer
- Honky Tonk
- Lana
- Surf Jam
- Let's Go Trippin'
- Finders Keepers
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2ndアルバム。[インスト2曲/インスト・カバー3曲/共作1曲]
インストルメンタルが5曲もあり、アルバムとしてはあまり好きではありません。
しかし単曲、特にインストルメンタル以外では、今後のサウンド確立への布石が感じられます。
特にブライアンがファルセットを前面に出した歌い方をしたり、前作より分厚くなったコーラス・ワークなど見所があります。
ブライアンとマイクがほぼ半分ずつの曲でリード・ボーカルを取っています。
- Surfin' USA
全米3位と大ヒットした4枚目のシングルで、マイク・ボーカルのロックンロール・ナンバー。
この曲は、チャック・ベリーの「Sweet Little Sixteen」に似ているということでクレームが入り、のちに共作扱いとなりました。
この曲で終わっていたら、ただのパクリ・バンドとしてしか記憶に残らなかったかもしれませんでした。
当然、この後も輝かしいヒット・ナンバーやアルバムを作り続け、素晴らしいメロディ・メーカーぶりを発揮しましたが。
- Farmer's Daughter
ブライアンのファルセットが美しいポップ・ナンバー。
- Misirlou
インストルメンタルのカバー曲。
- Stoked
ブライアンのインストルメンタル・ナンバー。
- Lonely Sea
ちょっと暗めなサウンドですが曲もコーラスも美しいブライアン・ボーカルのシャッフル調バラード・ナンバー。
- Shut Down
マイクらしいボーカルが聴けるブラスの入ったホット・ロッドのナンバー。
- Noble Surfer
間奏のビブラフォンが強いインパクトを残すマイク・ボーカルのロックンロール・ナンバー。
サビのボーカルの音程がちょっと低すぎです。
- Honky Tonk
インストルメンタルのカバー曲。
- Lana
ブライアンが全パートをファルセットで歌うライトなナンバー。
ギター・ソロとユニゾンでビブラフォンが入っています。
- Surf Jam
カールのインストルメンタル・ナンバー。
- Let's Go Trippin'
インストルメンタルのカバー曲。
- Finders Keepers
マイクの低音とブライアンのファルセットが対照的なナンバー。
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Surfer Girl [US:1963/9/23]
- Surfer Girl
- Catch A Wave
- The Surfer Moon
- South Bay Surfer
- The Rocking Surfer
- Little Deuce Coupe
- In My Room
- Hawaii
- Surfers Rule
- Our Car Club
- Your Summer Dream
- Boogie Woodie
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3rdアルバム。[インスト・カバー2曲]
このアルバムでサウンドは飛躍的に進歩し、初期のビーチボーイズ・サウンドを確立することになります。
特に、バラードにおける美しく分厚いオープン・ハーモニーには感嘆しますね。
ホット・ロッド・ナンバーも力強くなってきていますが、ブライアン・ボーカルの比率が高いアルバムです。
- Surfer Girl
全米7位とヒットした5枚目のシングルで、ブライアン・ボーカルの傑作シャッフル調バラード・ナンバー。
夏の、海の代名詞といって良いコーラス・ワークも美しく、アレンジも良いです。
- Catch A Wave
マイクとブライアンの対比が素晴らしいポップ・ナンバー。
ブライアンのファルセット直後にハープが鳴りますが、またそれが良いです。
- The Surfer Moon
ストリングスを効果的に使ったブライアン・ボーカルのシャッフル調バラード・ナンバー。
- South Bay Surfer
マイクとブライアンが歌っていますが、マイク色が強い感じのシャッフル調ナンバー。
トラディショナル曲のような気がします。
- The Rocking Surfer
インストルメンタルのカバー曲。
- Little Deuce Coupe
ご機嫌なリズムで押し捲るマイク・ボーカルのシャッフル調ホット・ロッド・ナンバー。
このアルバム中、唯一マイクが目立つ曲です。
- In My Room
ブライアンの内面を描いているといわれているブライアン・ボーカルの傑作シャッフル調バラード・ナンバー。
- Hawaii
8枚目のシングルで、ブライアン・ファルセットが炸裂するロックンロール・ナンバー。
ブライアンのパートは「Oh」以外全てファルセットのみです。
- Surfers Rule
オリジナルでは初のデニス・ボーカルのナンバー。
しかし、前奏やサビでのブライアンのファルセットが素晴らしいです。
- Our Car Club
マイク・ボーカルのホット・ロッド・ナンバー。
印象が薄いです。
- Your Summer Dream
アコースティックなブライアン・ボーカルのシャッフル調バラード・ナンバー。
スネアのリム・ショットが良いです。
- Boogie Woodie
共作のインストルメンタル・ナンバー。
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Little Deuce Coupe [US:1963/10/21]
- Little Deuce Coupe
- Ballad Of Ole' Betsy
- Be True To Your School
- Car Crazy Cutie
- Cherry, Cherry Coupe
- 409
- Shut Down
- Spirit Of America
- Our Car Club
- No-Go Showboat
- A Young Man Is Gone
- Custom Machine
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4thアルバム。[カバー1曲]
なんとこの年3枚目のアルバムです。
年3枚のアルバム発売という過酷な契約を守りながら、コンサートも行い、ブライアンはいつ作曲していたのでしょうか?
その影響か、このアルバムのテーマであるホット・ロッドに関係した過去の曲が4曲収録されています。
また、ホット・ロッドということでマイク・ボーカルの比率が高いです。
インストルメンタルもなくバランスの良いアルバムです。
- Little Deuce Coupe
サード・アルバムのナンバー。
- Ballad Of Ole' Betsy
ブライアン・ボーカルの美しいシャッフル調バラード・ナンバー。
- Be True To Your School
全米6位とヒットした6枚目のシングルのアルバム・バージョンで、マイク・ボーカルのロックンロール・ナンバー。
シングルに比べ、テンポが遅くてスピード感がなく、使用楽器も貧弱な上、ハニーズ(女性のコーラス)の掛け声(?)もありません。
シングルの方が良い出来ですね。
- Car Crazy Cutie
珍しいブライアン・ボーカルのシャッフル調ナンバー。
- Cherry, Cherry Coupe
マイク・ボーカルのロックンロール・ナンバー。
- 409
ファースト・アルバムのナンバー。
- Shut Down
セカンド・アルバムのナンバー。
- Spirit Of America
ブライアン・ボーカルのシャッフル調バラード・ナンバー。
- Our Car Club
サード・アルバムのナンバー。
- No-Go Showboat
ブライアンのファルセットとマイクの低音が次々入れ替わるナンバー。
- A Young Man Is Gone
アカペラのカバー曲。
歌詞のみを変更しています。
- Custom Machine
マイク・ボーカルのロックンロール・ナンバー。
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Shut Down Volume 2 [US:1964/3/23]
- Fun, Fun, Fun
- Don't Worry Baby
- In The Parkin' Lot
- Cassius Love vs. Sonny Wilson
- The Warmth Of The Sun
- This Car Of Mine
- Why Do Fools Fall In Love
- Pom Pom Play Girl
- Keep An Eye On Summer
- Shut Down, Part II
- Louie, Louie
- Denny's Drums
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5thアルバム。[インスト2曲/カバー2曲/セッション風景1曲]
何故、「Vol.2」かというと、既に「Shut Down」というオムニバス・アルバムが出ており、
ビーチボーイズの意思に関係なく楽曲が使われていたための、ささやかな反抗だったそうです。
年3枚のアルバム発売という過酷な条件の中で発売されたアルバムで、完成度が低いのは否めません。
捨て曲どころかセッション風景みたいなトラックもあります。
しかし、単曲で見ると後世に残る名曲がいくつかあり、侮れないアルバムです。
ちなみにブライアンはビートルズを聴いたあと、このアルバムを捨てたくなったそうです。
- Fun, Fun, Fun
全米5位とヒットした9枚目のシングルで、マイク・ボーカルのロックンロール・ナンバー。
エンディングにブライアン・ファルセットが炸裂し、強烈なイメージを残します。
これならNo.1になれる曲、と自信を持って送り出した曲ですが、ビートルズの上位独占に阻まれ叶いませんでした。
ちなみに、モノ・バージョンの方がエンディングが長く、ブライアン・ファルセットが長めに収録されています。
- Don't Worry Baby
メロディ・ラインが素晴らしい、このアルバム随一の名曲、ブライアン・ボーカルの傑作ナンバー。
ビーチボーイズの全楽曲中でも屈指の名曲です。
- In The Parkin' Lot
冒頭からブライアン・ファルセット炸裂しますが、曲としてはマイクがメインのナンバー。
2曲が組み合わさっで出来たらしく、前奏と後奏がスローな感じで歌の部分がロックンロールっぽいです。
出来れば、前奏のイメージのままで曲を作って欲しかったと思います。
- Cassius Love vs. Sonny Wilson
セッション風景。必要ないです。
- The Warmth Of The Sun
コーラス・ワークが素晴らしく、コード進行が複雑なブライアン・ボーカルの傑作シャッフル調バラード・ナンバー。
これものちに傑作として認められるナンバーで、ビーチボーイズらしいナンバーです。
- This Car Of Mine
「Little Deuce Coupe」っぽいのを狙った感のある、デニス・ボーカルのシャッフル調ナンバー。
- Why Do Fools Fall In Love
ブライアンのボーカルが明るいイメージを演出するシャッフル調のカバー曲。
- Pom Pom Play Girl
カールとマイクがボーカルを受け持つポップなロックンロール・ナンバー。
「Since she doesn't really know why she's wavin' her hands」のフレーズがものすごく良いです。
- Keep An Eye On Summer
サウンド的には「The Warmth Of The Sun」とペアっぽい傑作シャッフル調バラード・ナンバー。
コーラス・ワークも素晴らしく、タイトルもそうですが、夏を意識した音作りのような気がします。
- Shut Down, Part II
カールのインストルメンタル・ナンバー。
- Louie, Louie
カールとマイクがボーカルを受け持つカバー曲。
- Denny's Drums
デニスのインストルメンタル・ナンバー。
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All Summer Long [US:1964/7/13]
- I Get Around
- All Summer Long
- Hushabye
- Little Honda
- We'll Run Away
- Carl's Big Chance
- Wendy
- Do You Remember?
- Girls On The Beach
- Drive-In
- Our Favorite Recording Sessions
- Don't Back Down
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6thアルバム。[インスト1曲/カバー1曲/セッション風景1曲]
このアルバムから「アルバム」としての評価が高まっており、コーラス・ワークにも磨きが掛かっています。
二作続いたホット・ロッド系は影を潜め、夏をイメージしていますが、セッション風景みたいなトラックがあるのが唯一の欠点です。
ちなみにビーチボーイズはアルバム・ジャケットのセンスが極端に悪いと思います。
特に、このアルバムから『Pet Sounds』までは最悪です。
もちろん、メンバーのせいではなくデザイン・プロデュースする人かキャピトルのセンスでしょうが、それにしてもこのジャケットは...。
まるでBootlegのようで、数あるビーチボーイズのアルバムでも最悪のジャケットだと思います。
- I Get Around
10枚目のシングルで、念願だった全米No.1を初めて獲得した記念すべきポップ・ナンバー。
ビーチボーイズの良いところが随所に盛り込まれている曲で、マイクとブライアンのボーカル住み分けもハマっています。
- All Summer Long
マリンバの音とコーラス・ワークが印象的なマイク・ボーカルのシャッフル調タイトル・ナンバー。
笛(フルート?)、ブラス(サックス?)なども間奏で使われており、音的にも聴いていて心地良いです。
- Hushabye
コーラス・ワークとブライアン・ファルセットが美しいカバー曲。
本当に最初から最後までコーラスが美しいです。
- Little Honda
ホット・ロッド系マイク・ボーカルのナンバー。
「Little Honda」とはバイクのことみたいなので、厳密にはホット・ロッド曲とはいえないかもしれませんね。
- We'll Run Away
歌詞は分かりませんが、夏の終わりを連想させる(俺だけ?)ブライアン・ボーカルのシャッフル調バラード・ナンバー。
ブライアンにしてはファルセットをあまり使用していない歌い方です。
- Carl's Big Chance
カールのインストルメンタル・ナンバー。
- Wendy
マイクとブライアンがボーカルを受け持つポップ・ナンバー。
間奏にクラリネットみたいな笛が使われています。
- Do You Remember?
マイク・ボーカルのロックンロール・ナンバー。
- Girls On The Beach
コーラス・ワークが素晴らしく、コード進行も異質なブライアンとデニスがボーカルを受け持つ傑作シャッフル調バラード・ナンバー。
- Drive-In
これもホット・ロッド系でマイク・ボーカルのナンバー。
- Our Favorite Recording Sessions
セッション風景。必要ないです。
- Don't Back Down
サビでファルセットのコブシのような部分が聴けるマイクとブライアンがボーカルを受け持つロックンロール・ナンバー。
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The Beach Boys' Christmas Album [US:1964/11/16]
- Little Saint Nick
- The Man With All The Toys
- Santa's Beard
- Merry Christmas, Baby
- Christmas Day
- Frosty The Snowman
- We Three Kings Of Orient Are
- Blue Christmas
- Santa Claus Is Comin' To Town
- White Christmas
- I'll Be Home For Christmas
- Auld Lang Syne
- Little Saint Nick (Single Version)
- Auld Lang Syne (Alternate Mix)
- Little Saint Nick (Alternate Version)
- Child of Winter (Christmas Song)
- Santa's Got An Airplane
- Christmas Time is Here Again
- Winter Symphony
- (I Saw Santa) Rockin' Around the Christmas Tree
- Melemalikimaka
- Bells Of Christmas
- Morning Christmas
- Toy Drive Public Service Announcement
- Dennis Wilson Christmas Message
- Brian Wilson Christmas Interview
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7thアルバム。[カバー7曲]
またまた、年3枚目のアルバム(この年はライブ・アルバムを含めると4枚発表した)ですが出来は良いです。
オリジナル5曲にクリスマス・スタンダード7曲のアルバムで、捨て曲(埋め合わせのインストルメンタルやセッション風景)はありません。
初期のアルバムでは好きなアルバムのひとつです。
現在、このアルバム単体では入手不可能ですが、ボーナス・トラックが追加された『Ultimate Christmas』が入手出来ます。
No.1-12がオリジナル、No.13-15が別バージョン、No.16-26が1977年に発売予定でボツになったクリスマス・アルバムのトラックです。
ここでは、『Ultimate Christmas』として紹介します。
(画像の上が『The Beach Boys' Christmas Album』、下が『Ultimate Christmas』)
- Little Saint Nick
1963年のクリスマス時期に発売された7枚目のシングルで、全米3位と大ヒットしたシャッフル調クリスマス・ソング。
1年遅れのアルバム収録ですが、アルバム・バージョンです。
能天気っぽいマイクのボーカル(?)がアット・ホームな感じを出しています。
現在ではクリスマス・ソングのスタンダードとなっています。
- The Man With All The Toys
こちらは、この年に発売された13枚目のシングルで、やなり全米3位と大ヒットしたクリスマス・ソング。
マイクとブライアンがボーカルを受け持ちますが、終始繰り返される「Oh」が強いインパクトを残します。
バッキング・ギターのアルペジオも雰囲気を盛り上げています。
こちらも現在ではクリスマス・ソングのスタンダードとなっています。
- Santa's Beard
マイク・ボーカルのシャッフル調クリスマス・ソング。
ビーチボーイズのコーラスはクリスマス・ソングにぴったり合っています。
珍しく間奏のギター・ソロも良いです。
- Merry Christmas, Baby
クラップ・ハンドが印象的なマイク・ボーカルのシャッフル調クリスマス・ソング。
間奏のコーラスも良いです。
- Christmas Day
アル・ジャーディン初の単独ボーカルが聴けるシャッフル調クリスマス・ソング。
最初のギターの音も良いですが、オルガン・ソロもコーラスも良いです。
- Frosty The Snowman
ここからクリスマス・スタンダード。
クリスマス・スタンダードの7曲はどの曲も素晴らしいアレンジで、同じ曲ではこのアルバム以上の出来をあまり探せません。
この曲は、ブラスやストリングスを使用したクリスマスらしい明るいアレンジで、ブライアンのボーカルもグッドです。
- We Three Kings Of Orient Are
マイクとブライアンのツイン・ボーカルが素晴らしいワルツ調クリスマス・スタンダード。
コーラス・ワークも美しくブラスもダイナミックです。
- Blue Christmas
ストリングスのアレンジが素晴らしいクリスマス・スタンダード。
ブライアンのボーカルがかなりオンになっています。
- Santa Claus Is Comin' To Town
ディズニーを思わせるサーカス的なアレンジのクリスマス・スタンダード。
最初はスローで、演奏が始まるとスピード感があります。
マイクとブライアンのパート住み分けもハマっています。
全体を通じてブラス・パートが良いですが、曲の区切りパートで登場するマリンバのパートが実に心地良いです。
- White Christmas
ブライアン単独ボーカルのクリスマス・スタンダード。
ストリングのアレンジも良いですが、出来ればアカペラで聴かせて欲しかった気がします。
- I'll Be Home For Christmas
ブラスとストリングスがクリスマスっぽい感じを出すブライアン・ボーカルのクリスマス・スタンダード。
コーラス・ワークも素晴らしいです。
- Auld Lang Syne
日本語名「蛍の光」で御馴染み、アカペラ・バージョンのクリスマス・スタンダード。
途中、デニスのメッセージが入ります。
- Little Saint Nick (Single Version)
1963年に発売されたシングル・バージョン。
こちらはベルや鈴の音が入っており、よりクリスマス・ソングらしい出来になっています。
というか、何故、こっちを採用しなかったのか不思議です。
- Auld Lang Syne (Alternate Mix)
メッセージが入っていないバージョン。
- Little Saint Nick (Alternate Version)
タイトルは「Little Saint Nick」ですが、メロディは「Drive-In」で歌詞が違います。
もしかしたらこちらが原曲だったのかもしれません。
※以降はUnreleasedのページにて解説。
- Child of Winter (Christmas Song)
- Santa's Got An Airplane
- Christmas Time is Here Again
- Winter Symphony
- (I Saw Santa) Rockin' Around the Christmas Tree
- Melemalikimaka
- Bells Of Christmas
- Morning Christmas
- Toy Drive Public Service Announcement
- Dennis Wilson Christmas Message
- Brian Wilson Christmas Interview
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The Beach Boys Today! [US:1965/3/8]
- Do You Wanna Dance?
- Good To My Baby
- Don't Hurt My Little Sister
- When I Grow Up (To Be A Man)
- Help Me, Ronda
- Dance, Dance, Dance
- Please Let Me Wonder
- I'm So Young
- Kiss Me, Baby
- She Knows Me Too Well
- In The Back Of My Mind
- Bull Session With The "Big Daddy"
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8thアルバム。[カバー2曲/セッション風景1曲]
前年最後のアルバムを出したあとのツアーでブライアンの精神が崩れ始め、スタジオ・ワークに専念した最初のアルバムです。
音楽的には飛躍的な進化を遂げました。
1965年といえば、ビートルズの『Help!』、『Rubber Soul』が出た年ですが、この時点では、まだ発表されていません。
いかに、ブライアンの創作能力が優れていたかが伺えますが、ブライアンの内向的な部分を表現した面もあるといわれています。
A面はヒット・パレード、B面はバラード群といった感じで、ある程度コンセプトを持って作られたアルバムといって良いと思います。
傑作であり、個人的にも好きなアルバムですが、「またやってしまった」感のある最後のセッション風景はいただけません。
- Do You Wanna Dance?
全米12位とヒットした14枚目のシングルで、デニス・ボーカルの軽快なカバー曲。
ギターの演奏も良く、今までの曲に比べてダイナミック感があるような気がします。
- Good To My Baby
マイクの「Good My Baby」が黒っぽいイメージを出すロックンロール・ナンバー。
メロディ・ラインも泣きがあって良いです。
- Don't Hurt My Little Sister
マイクが冒頭でつかみ、ブライアンがサビという王道パターンのポップ・ナンバー。
- When I Grow Up (To Be A Man)
全米9位とヒットした11枚目のブライアンのファルセットが目立つナンバー。
- Help Me, Ronda
のちに発売され、全米No.1となるアル・ボーカルのシャッフル調ナンバー。
このバージョンはシングルと違い、前奏があり、エンディングもフェード・イン/フェード・アウトを繰り返します。
また、サビのブライアン・ファルセットがありません。
- Dance, Dance, Dance
全米8位とヒットした12枚目のシングルで、マイクがメイン・ボーカルの軽快なロックンロール・ナンバー。
- Please Let Me Wonder
メロディ・ラインが美しいブライアンがメインの傑作ナンバー。
コーラスも美しく、全ビーチボーイズ・ナンバーの中でも人気の高いナンバーです。
ちなみに、B面はブライアンの独壇場といって良いです。
- I'm So Young
ブライアン・ボーカルでシャッフル調バラードのカバー曲。
ギターの音も当時では珍しいエフェクトが掛かっています。
- Kiss Me, Baby
神々しいマイクとブライアンがボーカルの傑作シャッフル調バラード・ナンバー。
「Can Remember」の部分だけで痺れ、一瞬のブライアン・ファルセットが反則に近いほど、キュンと来ます。
- She Knows Me Too Well
これもメロディ・ラインが美しいブライアン・ボーカルの傑作ナンバー。
アレンジも演奏も素晴らしいです。
- In The Back Of My Mind
緊張感の抜けた感じで、温かい感じなデニス・ボーカルのシャッフル調バラード・ナンバー。
前の曲たちが、痺れるほどの緊張感がありすぎです。
エンディングにふさわしいアレンジで、ブラスやストリングスが良いです。
- Bull Session With The "Big Daddy"
セッション風景。必要ないです。
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Summer Days (and Summer Nights!!) [US:1965/6]
- The Girl from New York City
- Amusement Parks USA
- Then I Kissed Her
- Salt Lake City
- Girl Don't Tell Me
- Help Me, Rhonda
- California Girls
- Let Him Run Wild
- You're So Good To Me
- Summer Means New Love
- I'm Bugged At My Ol' Man
- And Your Dream Comes True
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9thアルバム。[インスト1曲/カバー1曲]
キャピトルより「今度はもう少しビーチボーイズらしく」といわれたとかいわれないとかで、夏をイメージしたアルバムです。
とはいうものの、明確な夏っぽい雰囲気はタイトルとジャケットくらいで、実は夏を仮装している実験的なアルバムみたいです。
前作にはトータル的な完成度ではやや劣りますが、捨て曲がなく傑作であり、ビーチボーイズらしさが前面に出たアルバムです。
全体的にアレンジや演奏は前作より良く(曲そのものは前作の方が良い?)、分厚いコーラスも健在です。
特に、インストルメンタル・ナンバーの使い方に音楽的変化の片鱗が伺え、アルバムにアクセントをつけています。
それにしても、このアルバム・ジャケットもイケてない...。
- The Girl from New York City
冒頭から違いを感じさせてくれそうなサックスのイントロが印象的なマイク・ボーカルのナンバー。
コーラス・ワークも素晴らしく、楽器の使い方も実に効果的になってきました。
- Amusement Parks USA
サーカスのような目まぐるしい展開のマイクとブライアンがボーカルのポップなナンバー。
笑い声やセリフ、SEなど面白い試みがあります。
- Then I Kissed Her
アル・ボーカルでブライアンが敬愛するフィル・スペクターのカバー曲。
- Salt Lake City
コーラス・ワークが素晴らしいブライアンとマイクがボーカルの軽快なナンバー。
- Girl Don't Tell Me
「Ah,Ah,Ah」が印象に残るカールがボーカルのポップなナンバー。
- Help Me, Rhonda
2度目の全米No.1と大ヒットした15枚目のシングルで、前作でも収録されたアル・ボーカルのシャッフル調ナンバー。
こちらはいきなりボーカルで始まり、サビにはブライアン・ファルセットがあります。
思わせぶりなエンディングではなく、すっぱりフェード・アウトで終わっています。
- California Girls
全米3位と大ヒットした16枚目のシングルで、ビーチボーイズらしいマイク・ボーカルのシャッフル調ナンバー。
コーラス・ワークも素晴らしいです。
- Let Him Run Wild
メロディが美しいブライアン・ボーカルの傑作ナンバー。
地味ですが個々楽器の音も効果的で、人気の高い曲のひとつです。
- You're So Good To Me
ブライアンがあまりファルセットを使わないポップなナンバー。
- Summer Means New Love
夏の夕暮れをイメージさせるブライアンのシャッフル調インストルメンタル・ナンバー。
歌詞のない唯一のナンバーが夏を感じさせる気がします。
今までのインストルメンタル・ナンバーと違い、イメージさせる何かがあるように感じ、音楽的な進化を遂げています。
- I'm Bugged At My Ol' Man
ブライアンがピアノで歌い上げるビーチボーイズにしては珍しいシャッフル調ナンバー。
- And Your Dream Comes True
アカペラのエンディング・ナンバー。
短いですが強烈に印象を残す傑作です。
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Beach Boys' Party! [US:1965/11/8]
- Hully Gully
- I Should Have Known Better
- Tell Me Why
- Papa-Oom-Mow-Mow
- Mountain Of Love
- You've Got To Hide Your Love Away
- Devoted To You
- Alley Oop
- There's No Other (Like My Baby)
- Medley: I Get Around/Little Deuce Coupe
- The Times They Are A-Changin'
- Barbara Ann
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10thアルバム。[カバー11曲]
またまた、年3枚目のアルバムですが、手抜きの感はぬぐえません。
ほとんどがカバー曲、オリジナルの新曲なしと新鮮味のないアルバムで、唯一の聴き所はアットホームなコーラス・ワークでしょうか。
キャピトルの要請で作ったそうですが、ブライアン自身「これではとてもビートルズに太刀打ち出来ない」とがっくりしたアルバムだそうです。
そもそもスタジオでのライブ形式で、このアルバムをオリジナル・アルバムに数えるべきか微妙です。
アルバム・ジャケットも『All Summer Long』と並んでイケてないジャケット双璧です。
個人的にもほとんど聴かないのでコメントを控えます。
- Hully Gully
- I Should Have Known Better
- Tell Me Why
- Papa-Oom-Mow-Mow
- Mountain Of Love
- You've Got To Hide Your Love Away
- Devoted To You
- Alley Oop
- There's No Other (Like My Baby)
- Medley: I Get Around/Little Deuce Coupe
- The Times They Are A-Changin'
- Barbara Ann
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Pet Sounds [US:1966/5/16]
- Wouldn't It Be Nice
- You Still Believe In Me
- That's Not Me
- Don't Talk (Put Your Head On My Shoulder)
- I'm Waiting For The Day
- Let's Go Away For Awhile
- Sloop John B
- God Only Knows
- I Know There's An Answer
- Here Today
- I Just Wasn't Made For These Times
- Pet Sounds
- Caroline, No
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11thアルバム。[インスト2曲/カバー1曲]
ビーチボーイズの傑作に留まらず、今まで発売された全てのアーティストの作品においても傑作といって良いと思います。
今までの路線では越えられない壁を破るため、トニー・アッシャーを作詞家/共作者として選び、作り上げたアルバムです。
美しく儚く、ロックという枠を超えているアルバムで、もちろん、個人的にも好きなアルバムのひとつであることに変わりはありません。
しかし、本当にビーチボーイズの最高傑作と呼んで良いのでしょうか?
ビートルズの『Rubber Soul』を聴いて、より高みに登ろうと決心したブライアンがほとんど一人で作り上げたアルバムです。
メンバーはボーカルとコーラス以外には参加していません。
ロック・バンドの基本形であるギター中心のバンド的なアレンジは存在しません。
ギターはほとんど目立たず、ベース・ラインは特殊でリードも取ります。
ドラムはバス・ドラ、スネア、シンバルとバラで打楽器として扱われており、必要な場面にしか登場しません。
シンバルのみ、タンバリンのみ、鈴のみといったリズムの刻み方をする曲もあります。
さらには、色々な音が混ざっており、エコーの深さも相まって楽器名の分からないような音も多いです。
ビーチボーイズのベストを作っても浮いてしまうので、このアルバムからは採用しないほど他の曲と比べて異質なサウンドです。
ブライアンの最高傑作ではありますが、ビーチボーイズの最高傑作と呼ぶには違和感がありますね。
各曲で音や使用楽器についてコメントしていると、キリがないので、歌中心にコメントしようと思います。
しかし、世紀の傑作のアルバム・ジャケットがこれとは...。
- Wouldn't It Be Nice
21枚目のシングルで、イントロだけでも痺れるシャッフル調ポップ・ナンバー。
明るいサウンドでビートも比較的しっかりしています。
- You Still Believe In Me
冒頭の12弦ギターとファルセットのユニゾンが美しいナンバー。
本当に儚く美しすぎるコーラスです。
一旦終わりそうになったあとのコーラスのリフレインも痺れます。
自転車のベル(パフッ)が聴けます。
- That's Not Me
マイク・ボーカルのご機嫌な感じのナンバー。
このアルバムに入るとマイクのボーカルも品が感じられます。
- Don't Talk (Put Your Head On My Shoulder)
メロディとストリングスが美しいバラード・ナンバー。
打楽器は盛り上がりの部分でバス・ドラのロールが聴ける程度で、あとは終始シンバルが鳴っているだけです。
- I'm Waiting For The Day
縦笛が楽しい明るめのポップ・ナンバー。
どこかのサイトで「この曲の打楽器は、ちんどんや」と書いてありましたが、いい当て妙です。
- Let's Go Away For Awhile
幻想的なインストルメンタル・ナンバー。
楽器やエコーの使い方が複雑で、特殊なこのアルバムにおいても一際存在感の目立つナンバーです。
- Sloop John B
20枚目のシングルで、ポップなトラディショナル・ナンバー。
音階のあるトライアングルみたいな楽器が使用されています。
「Wouldn't It Be Nice」と並んでコマーシャル的な曲です。
- God Only Knows
鈴の音が気分を盛り上げるカール・ボーカルの美しいシャッフル調バラード・ナンバー。
ポール・マッカートニーが絶賛したナンバーでもあります。
- I Know There's An Answer
鈴だかタンバリンだかが目立ちますが、他にも色々な楽器が出てくるナンバー。
今ではシンセサイザーで出せる音も多いでしょうが、このアルバムが発売された1966年時点では、さぞ不思議な感じだったでしょう。
- Here Today
ベースが異質なラインを奏でるマイク・ボーカルのナンバー。
ブラスも良い働きをしています。
- I Just Wasn't Made For These Times
これもベースが異質なラインを奏でる美しいナンバー。
この2曲はリード・ベースといって良い気がします。
さらには、カポカポ鳴っている楽器もあります。
- Pet Sounds
サーフ・ソングっぽい感じのインストルメンタル・ナンバー。
唯一、ギターが前面に出ており、ギロも使われています。
- Caroline, No
19枚目のシングルで、アルバムのラストを飾る美しいバラード・ナンバー。
本当に儚く美しい曲で、完成した時、自宅でブライアンが妻マリリンと涙したといわれています。
ハープ・シコードや桶を叩くような楽器が使われています。
最後にSEとして踏み切りの音、電車の通過音、犬の鳴き声が使われています。
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Smiley Smile [US:1967/9/5]
- Heroes And Villains
- Vegetables
- Fall Breaks And Back To Winter (Woody Woodpecker Symphony)
- She's Goin' Bald
- Little Pad
- Good Vibrations
- With Me Tonight
- Wind Chimes
- Gettin' Hungry
- Wonderful
- Whistle In
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12thアルバム。[インスト1曲]
『SMiLE』に挫折したブライアンはやる気をなくし、残ったメンバーが『SMiLE』を改悪して出来たアルバムです。
異論はあると思いますが、のちに発売された30周年記念盤『Good Vibrations Box』のピュアな『SMiLE』断片を聴けば納得するでしょう。
『SMiLE』については、SMiLEのページに譲りますが、それにしても...。
かといって、聴かないわけではありません。
「やっぱりここは'Cantina〜'だろう」とか「やっぱりGVBの"Wonderful"の方が〜」とか思いながら聴いています。
本当は好きなのか?俺?コメント意外と多いし.....。
なお、意外ですが初めてのオール・オリジナル・アルバムです。
ちなみに、アルバム・ジャケットは良いです。
- Heroes And Villains
24枚目のシングルで、ポケット・シンフォニー第二弾、ジェット・コースターのような目まぐるしい展開のナンバー。
これはこれで良い出来だと思いますが、それでも「Cantina」バージョンの方が良いです。
- Vegetables
『SMiLE』断片、シングル候補だった楽しいポップ・ナンバー。
『Good Vibrations Box』の方が数段良いです。
『Good Vibrations Box』の方が本当に楽しそうで、楽しさが半減している感じがします。
- Fall Breaks And Back To Winter (Woody Woodpecker Symphony)
『SMiLE』の「The Elements:Fire」で使うはずだった?といわれているコーラス・パートを含むインストルメンタル・ナンバー。
コーラスや音全体が不気味な感じです。
- She's Goin' Bald
『SMiLE』の「He Gives Speeches」と同じメロディといわれているナンバー。
しかし、途中でテープの回転をどんどんあげていく不快なパートやわけの分からないセリフのパートがあります。
下手なポケット・シンフォニーですね。
- Little Pad
『SMiLE』とは関係ないと思われるハワイっぽいナンバー。
このアルバムでは良い曲の方です。
- Good Vibrations
22枚目のシングルで、ポケット・シンフォニーと呼ばれるほど色々な展開を持つシャッフル調大ヒット・ナンバー。
ブライアン在籍時では最後のNo.1ソングです。
録音に70時間を掛け、その断片を組み合わせて作ったといわれています。
たった3分の中でよくもこれだけのパートを詰め込んだという感じの傑作でビーチボーイズらしいコーラス・ワークもあります。
テルミンという楽器が使われており、不思議な雰囲気を出すのに一役買っています。
- With Me Tonight
『SMiLE』とは関係ないと思われるコーラス中心の穏やかなナンバー。
このアルバムにおいては、『SMiLE』とは関係ないと思われる曲の方が良いです。
- Wind Chimes
『SMiLE』断片、本来は美しかったはずのナンバー。
『Good Vibrations Box』の方が数段良いです。
何でこんなに不気味にしてしまったのか、不思議でなりません。
- Gettin' Hungry
25枚目のシングルで、のちの「Wild Honey」を思わせるオルガンの前奏が印象的なナンバー。
『SMiLE』とは関係ないと思われます。
しかし、そこは『Smiley Smile』、変なアレンジで台なし.....。
- Wonderful
『SMiLE』断片、本来は美しかったはずのナンバー。
『Good Vibrations Box』の方が数段良いです。
カールがボーカルですが、カールなら1オクターブ上でも歌えるだろうに、暗い感じに仕上がってしまっています。
また、「Heroes And Villains」の残骸のコーラスもくっついており、めちゃくちゃな感じです。
- Whistle In
『SMiLE』とは関係ないと思われる、アルバムを締めるシャッフル調小品ナンバー。
まともな曲で終わっており、終わりよければ全て良し?
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Wild Honey [US:1967/12/11]
- Wild Honey
- Aren't You Glad
- I Was Made To Love Her
- Country Air
- A Thing Or Two
- Darlin'
- I'd Love Just Once To See You
- Here Comes The Night
- Let The Wind Blow
- How She Boogalooed It
- Mama Says
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13thアルバム。[カバー1曲]
ブライアンがほとんど引きこもりの状態になり、弟のカールがまとめ上げました。
ビーチボーイズの最大の武器、コーラス・ワークが影を潜め、ファンキーな感じのアルバムです。
従って、ビーチボーイズらしさがあまり感じられず、最初の頃はあまり聴かないアルバムでした。
しかし、「Wild Honey」のために聴くこともしばしばだったある時、そのまま流していたら良い感じになりました。
大半の曲はブライアンが作っており、やはり、ブライアンの作曲能力は素晴らしいと実感します。
今ではお気に入りのアルバムのひとつになっています。
ちなみに「ブライアンが曲作りに参画しないインストルメンタル・ナンバー以外のオリジナル曲」が初めて収録されました。
- Wild Honey
26枚目のシングルで、カールのボーカルが「がんばってるなぁ」と感じるソウルフルなナンバー。
ちょっと無理してる?とも感じますが。
オルガン・ソロも印象的です。
- Aren't You Glad
ちょっと変わった雰囲気を持つポップなナンバー。
マイク/ブライアン/カールの揃い踏みです。
- I Was Made To Love Her
ビーチボーイズにしては珍しい曲調のカバー曲。
カールがボーカルを務めます。
- Country Air
唯一コーラス・ワークが楽しめる美しいナンバー。
SEに鶏の鳴き声が入っており、間奏に口笛を吹いていますが、誰?
- A Thing Or Two
これもマイク/ブライアン/カールの揃い踏みのナンバー。
曲調が目まぐるしく変わります。
- Darlin'
27枚目のシングルで、初期のシカゴみたいなブラスが入ったカール・ボーカルのロック・ナンバー。
ライブでは人気があるらしく、盛り上がりそうな曲です。
- I'd Love Just Once To See You
あまりブライアンらしい歌い方ではない地味なナンバー。
「パーパパパ」の部分は好きなパートです。
- Here Comes The Night
このアルバムではあまりファルセットを披露してくれないブライアンのソウルフルなナンバー。
のちに10分以上の大作アレンジで非難を浴びましたが、そのオリジナル・バージョンです。
- Let The Wind Blow
ピアノのみでマイク/ブライアン/カールが歌い上げるワルツ調ナンバー。
- How She Boogalooed It
ブライアンのクレジットがない初めての歌入りオリジナル・ナンバー。
まあ、こんなもんかな。
オルガンのソロがDoorsっぽくて良いです。
- Mama Says
『SMiLE』断片で、「Vegetable」の一部だったパートを抜き出したアカペラ・ナンバー。
ひとつのパートをリズムや歌い方を変えて繰り返していて面白いです。
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Friends [US:1968/6/10]
- Meant For You
- Friends
- Wake The World
- Be Here In The Mornin'
- When A Man Needs A Woman
- Passing By
- Anna Lee, The Healer
- Little Bird
- Be Still
- Busy Doin' Nothin'
- Diamond Head
- Transcendental Meditation
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14thアルバム。[インスト・カバー1曲]
前二作で評判を落としたのか売れなかったようですが、このアルバムではビーチボーイズらしさが戻ってきています。
やる気の出ないブライアンに立ち直って貰おうとメンバーが頑張っており、内容も充実しています。
何よりバランスが良く出来ており、全体を通して明るくほのぼのとした雰囲気が心を癒されます。
デニスが作曲の一端を担うようになるキッカケのアルバムでもあります。
しかし、売れなかったことはあとを引いて過小評価され続けており、ファン以外にはあまり知られてないアルバムで残念です。
ちなみにこのアルバムには『SMiLE』断片はない模様です。
個人的には好きなアルバムのひとつです。
- Meant For You
マイク・ボーカルの短いナンバー。
- Friends
28枚目のシングルで、優しく癒されるカール・ボーカルの傑作ワルツ調ナンバー。
このアルバムから、三拍子がよく使われるようになり、その作品に傑作が多いです。
- Wake The World
途中のストリングスが変わった雰囲気を出すブラスも効果的なポップ・ナンバー。
- Be Here In The Mornin'
色々なメンバーがボーカルを担当するワルツ調ナンバー。
メロディ的に童謡っぽい感じも伺えます。
- When A Man Needs A Woman
ブライアン・ボーカルのほのぼのとしたシャッフル調ナンバー。
- Passing By
一見不気味な感じのコーラスが続く、インストルメンタル・ナンバー。
「Ah」だけのボーカルというのはインストルメンタルなのか迷いますが、聴き込むと美しいです。
- Anna Lee, The Healer
ポップですがジャズっぽい要素(?)も感じられるナンバー。
サビがものすごく良いです。
- Little Bird
もの悲しいデニス初のオリジナル・ナンバー。
初めての楽曲とは思えない良い出来で、アレンジも展開も面白いです。
- Be Still
つぶやくように歌うデニスの短いオリジナル・ナンバー。
曲順的には「Little Bird」が初オリジナルということで良いのでしょうか?
- Busy Doin' Nothin'
珍しいボサノバの雰囲気を持つブライアンのナンバー。
- Diamond Head
何故かほっとするまったりとしたシャッフル調インストルメンタルのカバー曲。
サーフ・ソングだかハワイアン・ソングだか区別はつきませんが、波の音も相まって海を意識させます。
虫の鳴き声みたいなのも入っています。
- Transcendental Meditation
サーカス的な音使いで煽られてる感じがするブライアンとアルのナンバー。
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20/20 [US:1969/2/3]
- Do It Again
- I Can Hear Music
- Bluebirds Over The Mountain
- Be With Me
- All I Want To Do
- The Nearest Faraway Place
- Cotton Fields (The Cotton Song)
- I Went To Sleep
- Time To Get Alone
- Never Learn Not To Love
- Our Prayer
- Cabinessence
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15thアルバム。[インスト1曲、カバー3曲]
シングルが久々にスマッシュ・ヒットしたため前作よりは売れましたが、相変わらず低空飛行です。
シングルを羅列したコマーシャル的な即席アルバムのように捉えられ、散漫な感じは否めませんが、これはこれで傑作だと思います。
『Friends』、『Sunflower』というバランスの取れた傑作アルバムに挟まれているため、傑作ナンバーは多くても別の意味で過小評価されています。
内容としては前作の延長線上っぽく、また、次のアルバムへの実験的な布石があります。
特に、デニスに続いてブルース・ジョンストンも曲作りに参戦した意味では重要なアルバムだと思います。
個人的には好きなアルバムのひとつで、バランスの取れた『Friends』と同等の評価をしても良いと思います。
- Do It Again
29枚目のシングルで、初心に帰ろう、ということでブライアンとマイクが作ったポップ・ナンバー。
ビーチボーイズらしいコーラスが印象的で良い感じです。
- I Can Hear Music
31枚目のシングルで、カール・ボーカルのご機嫌なカバー曲。
プロデュース、アレンジとも原作を上回る出来栄えです。
- Bluebirds Over The Mountain
30枚目のシングルで、カール/マイク/ブルースがボーカルを受け持つカバー曲。
- Be With Me
いかにもデニスっぽい悲しげなメロディを持つナンバー。
- All I Want To Do
マイクが珍しく熱く歌い上げているロックンロール・ナンバー。
- The Nearest Faraway Place
ブルース初のオリジナルはピアノが美しいインストルメンタル・ナンバー。
- Cotton Fields (The Cotton Song)
34枚目のシングルで、アル・ボーカルのポップなカバー曲。
シングルとアルバムでは音響効果が違います。
- I Went To Sleep
もの悲しい雰囲気を持つブライアンとカールのワルツ調ナンバー。
好きな曲のひとつですが、特に次の曲との連続ワルツが流れ的にも素晴らしいです。
- Time To Get Alone
ブライアンの傑作ワルツ調ナンバー。
メロディ・歌・アレンジ・演奏と全てが素晴らしい出来で、完璧に近いです。
全ビーチボーイズ作品、全ブライアン作品でもトップクラスの傑作だと思います。
- Never Learn Not To Love
何かに追われているような切羽詰った感じがするデニスのナンバー。
- Our Prayer
『SMiLE』断片で、オープニングに使用されるはずだったといわれているアカペラ・ナンバー。
- Cabinessence
『SMiLE』断片で、「Americana」サイドのエンディングに使用されるはずだったといわれているナンバー。
3曲が組曲になっており、Aパート、Bパート、Aパート、Bパート、Cパートです。
特にAパートのマンドリンの音が心に残り、癒される感じがします。
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Sunflower [US:1970/8/31]
- Slip On Through
- This Whole World
- Add Some Music To Your Day
- Got To Know The Woman
- Deirdre
- It's About Time
- Tears In The Morning
- All I Wanna Do
- Forever
- Our Sweet Love
- At My Window
- Cool, Cool Water
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16thアルバム。
このアルバムからキャピトルを離れ、ワーナー・ブラザース傘下のリプリーズから発売することになります。
声を大にしていいたいのですが、このアルバムはビーチボーイズの最高傑作だと思います。
『Pet Sounds』はブライアンの最高傑作ですが、グループの良さが最大に引き出されたアルバムは『Sunflower』だと思います。
と思うほど素晴らしい内容なのですが、まったく売れませんでした。
ビーチボーイズには不運なアルバムが多々存在します。
時代が追いついていなかった『Pet Sounds』、断片でも美しい『SMiLE』、状況が良ければ売れただろう『Friends』『20/20』。
でも、不運の極めつけはこのアルバムで、なんでこの内容で?というくらい相手にされなかったそうです。
相変わらず天才のブライアン、成長著しいデニスとブルースのコンポーザーとしての能力、素晴らしいコーラス・ワーク。
全体バランスも抜群に取れており、タイトルに負けぬ「陽の光が差すような充実感に満たされるアルバム」です。
こんなことをいうと怒られそうですが、ビートルズの『Abbey Road』より美しいと思います。
個人的にはベスト・オブ・ビーチボーイズです。
- Slip On Through
35枚目のシングルで、前奏で「おやっ?」と思わせるいつもと違った感じのあるデニスのオープニング・ナンバー。
メロディは素晴らしく、デニスの作品では最も好きな曲のひとつです。
- This Whole World
カールのボーカルが切ない感じのポップ・ナンバー。
コーラス・ワークも素晴らしいですが、演奏や音使いも良いです。
なんというコード進行なのでしょうか?というくらい不思議、かつ、素晴らしい曲です。
- Add Some Music To Your Day
33枚目のシングルで、カーペンターズのような暖かい空気に包まれたブライアンの傑作バラード・ナンバー。
コーラスも素晴らしく、「Stack-O-Vocals」では震えが来ます。
冒頭からこの3曲でかなり打ちのめされてしまいます。
- Got To Know The Woman
ピアノが印象的なデニスのロック・ナンバー。
- Deirdre
ブルースとブライアンの共作で、ブルース・ボーカルの傑作バラード・ナンバー。
ブルースが実はメロディ・メーカーなのがこのアルバムで発覚します。
- It's About Time
このアルバムで一番スピード感のあるカール・ボーカルのロックンロール・ナンバー。
クレジットはデニス、カール、アル、ブルースです。
- Tears In The Morning
36枚目のシングルで、ブルース単独オリジナルの傑作ワルツ調ナンバー。
コーラス・ワークが良いですが、オルガンも雰囲気を盛り上げます。
- All I Wanna Do
ボーカルに深いエフェクトの掛かったブライアンのポップ・ナンバー。
サビの切なさは天下一品です。
- Forever
コーラス・ワークが美しいデニスの傑作バラード・ナンバー。
デニスの最高傑作に数えられます。
ブライアン・ファルセットがまた良いです。
- Our Sweet Love
ストリングスが効果的に使われているカール・ボーカルのポップなナンバー。
余談ですが、この曲のサビにも「Forever〜」という言葉が頻繁に使われており、前の曲と混同します。
- At My Window
ブルース・ボーカルの暖かい感じのするバラード・ナンバー。
「From their eyes〜」のあとの一瞬の不協和音的な転調が一番好きな部分です。
この曲にも最後にブライアン・ファルセットが効果的に登場します。
- Cool, Cool Water
37枚目のシングルで、組曲的に複数のパートが組み合わさった傑作ナンバー。
二作連続で『SMiLE』断片のエンディングです。
Aパート、Bパート、A'パートとなっており、Aパートは早い段階で録音されたようですが、実際には『SMiLE』中止直後に録音されたようです。
同じ雰囲気を持つ「I Love To Say Da Da」という曲が原型だといわれています。
コーラスと風の音のみのBパートは不気味ですが素晴らしいコーラス・ワークです。
そしてAパートを遅くした感じのA'パートはリプライズっぽい感じを演出しています。
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Surf's Up [US:1971/8/30]
- Don't Go Near The Water
- Long Promised Road
- Take A Load Off Your Feet
- Disney Girls
- Student Demonstration Time
- Feel Flows
- Lookin' At Tomorrow (A Welfare Song)
- A Day In The Life Of A Tree
- 'til I Die
- Surf's Up
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17thアルバム。
このアルバムには、いくつかの歴史に残る傑作が収録されていますが、アルバムとしての評価は今ひとつです。
一曲ずつ聴いてみると決して悪くないのですが、何しろ暗い曲調が多く、美しく爽やかなビーチボーイズのイメージではありません。
その上、歌詞も暗い曲が多く、アルバム・ジャケットもなんだかなぁ、という感じです。
結局、「Disney Girls」と「Surf's Up」が桁違いに抜きん出ており、他は凡作といったところですかね。
- Don't Go Near The Water
水のSEを使用したマイクとアルのナンバー。
幻想的な雰囲気を狙ってなのか地に足の着かない音使いをしていますが、不気味な感じになっています。
最後のマンドリンのパートが心地良いです。
- Long Promised Road
39枚目のシングルで、このアルバムでは良い方の部類に入るカールのナンバー。
カールはあまり作曲をしませんでしたが、最高傑作では?と思います。
- Take A Load Off Your Feet
車のクラクションがSEとして使われているアルとブライアンのナンバー。
アレンジを変えて『Sunflower』にでも入っていたら、良い曲といわれたかもしれません。
- Disney Girls
ブルースのビーチボーイズ在籍での最高傑作と呼んで良いワルツ調ナンバー。
アレンジ、コーラス、メロディと非の打ち所がないのですが、中でもブリッジの部分が良いです。
- Student Demonstration Time
ビーチボーイズらしくない黒っぽいロックンロールを狙ったマイク・ボーカルのシャッフル調ナンバー。
ギターにトレモロを使っていますが、サイレンみたいになってしまっています。
- Feel Flows
縦笛が使われているカール・ボーカルのナンバー。
ギター・ソロのディストーションや色々なエフェクトがビーチボーイズとマッチしていません。
そもそも暗い感じの曲調がマッチしないのだと思います。
- Lookin' At Tomorrow (A Welfare Song)
オールディーズ的なブルースっぽい雰囲気を出すアル・ボーカルのナンバー。
ボーカルのエフェクトが深過ぎなのもありますが、やはり暗めの曲調がビーチボーイズらしくありません。
- A Day In The Life Of A Tree
混乱の極み、ジャック・レイリーとバン・ダイク・パークスが歌うナンバー。
ジャック・レイリーはマネージャー、バン・ダイク・パークスはあの『SMiLE』の共作者。
曲は良いのですが、何故メンバーと関係ない人に歌わせたのか疑問です。
- 'til I Die
メロディは美しいのですが、歌詞が絶望的なブライアンのナンバー。
- Surf's Up
40枚目のシングルで、『SMiLE』最後の断片にして最高・最強の断片、傑作バラード・ナンバー。
なんと、オリジナル・アルバム三作連続でエンディングが『SMiLE』ナンバーです。
(ちなみに『Wild Honey』のエンディング、「Mama Says」も『SMiLE』ナンバーです)
一般的にアルバムのオープニングやエンディングは特別な曲の場合が多く、それだけ『SMiLE』ナンバーの出来が良かったと思われます。
『SMiLE』については、SMiLEのページに譲りますが、どれも重要なナンバーで、
- ■「Cabinessence」 from 『20/20』
- 『SMiLE』ではA面「Americana」のエンディング・ナンバー(らしい)
- ■「Cool, Cool Water」 from 『Sunflower』
- 『SMiLE』では組曲「The Elements」の終曲(らしい)
- ■「Surf's Up」 from 『Surf's Up』
- 『SMiLE』ではB面「Elemental」のエンディング・ナンバー(らしい)
と『SMiLE』の中の位置付けとしても骨格にあたります。
ブライアンはこの曲を作ったあと、美しすぎて封印しようとしたそうです。
2パートの組曲構成になっていますが、どちらも美しいです。
前半はカール、後半はブライアンのボーカルですが、演奏トラックとブライアン・パートは『SMiLE』期の録音です。
さらに、ブライアン・パートの終わりにコーラス・パートが重ねてあります。
元々はブライアンが通しで歌っていますが、「デモ」と呼ばれるピアノ・オンリーのバージョンの方が美しいと思います。
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Carl And The Passions - "So Tough" [1972]
- You Need A Mess Of Help To Stand Alone
- Here She Comes
- He Come Down
- Marcella
- Hold On Dear Brother
- Make It Good
- All This Is That
- Cuddle Up
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18thアルバム。
このアルバム以降、私的な思い入れが少なく、気の利いたコメントにならないのでコメントは控えます。
(一度は書きましたが、ネガティブな書き方が多くなってしまいました)
- You Need A Mess Of Help To Stand Alone
- Here She Comes
- He Come Down
- Marcella
- Hold On Dear Brother
- Make It Good
- All This Is That
- Cuddle Up
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Holland [1973]
- Sail On, Sailor
- Steamboat
- California Saga: Big Sur
- California Saga: The Beaks Of Eagles
- California Saga: California
- The Trader
- Leaving This Town
- Only With You
- Funky Pretty
EP [Mt. Vernon And Fairway]
- Mt. Vernon And Fairway (Theme)
- I'm The Pied Piper (Instrumental)
- Better Get Back In Bed
- Magic Transistor Radio
- I'm The Pied Piper
- Radio King Dom
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19thアルバム。
- Sail On, Sailor
- Steamboat
- California Saga: Big Sur
- California Saga: The Beaks Of Eagles
- California Saga: California
- The Trader
- Leaving This Town
- Only With You
- Funky Pretty
EP [Mt. Vernon And Fairway]
- Mt. Vernon And Fairway (Theme)
- I'm The Pied Piper (Instrumental)
- Better Get Back In Bed
- Magic Transistor Radio
- I'm The Pied Piper
- Radio King Dom
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15 Big Ones [1976]
- Rock And Roll Music
- It's OK
- Had To Phone Ya
- Chapel Of Love
- Everyone's In Love With You
- Talk To Me
- That Same Song
- TM Song
- Palisades Park
- Susie Cincinnati
- A Casual Look
- Blueberry Hill
- Back Home
- In The Still Of The Night
- Just Once In My Life
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20thアルバム。[カバー8曲]
- Rock And Roll Music
- It's OK
- Had To Phone Ya
- Chapel Of Love
- Everyone's In Love With You
- Talk To Me
- That Same Song
- TM Song
- Palisades Park
- Susie Cincinnati
- A Casual Look
- Blueberry Hill
- Back Home
- In The Still Of The Night
- Just Once In My Life
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Love You [1977]
- Let Us Go On This Way
- Roller Skating Child
- Mona
- Johnny Carson
- Good Time
- Honkin' Down The Highway
- Ding Dang
- Solar System
- The Night Was So Young
- I'll Bet He's Nice
- Let's Put Our Hearts Together
- I Wanna Pick You Up
- Airplane
- Love Is A Woman
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21thアルバム。
- Let Us Go On This Way
- Roller Skating Child
- Mona
- Johnny Carson
- Good Time
- Honkin' Down The Highway
- Ding Dang
- Solar System
- The Night Was So Young
- I'll Bet He's Nice
- Let's Put Our Hearts Together
- I Wanna Pick You Up
- Airplane
- Love Is A Woman
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M.I.U. Album [1978]
- She's Got Rhythm
- Come Go With Me
- Hey Little Tomboy
- Kona Coast
- Peggy Sue
- Wontcha Come Out Tonight
- Sweet Sunday Kinda Love
- Belles Of Paris
- Pitter Patter
- My Diane
- Match Point Of Our Love
- Winds Of Change
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22thアルバム。[カバー3曲]
- She's Got Rhythm
- Come Go With Me
- Hey Little Tomboy
- Kona Coast
- Peggy Sue
- Wontcha Come Out Tonight
- Sweet Sunday Kinda Love
- Belles Of Paris
- Pitter Patter
- My Diane
- Match Point Of Our Love
- Winds Of Change
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L.A. (Light Album) [1979]
- Good Timin'
- Lady Lynda
- Full Sail
- Angel Come Home
- Love Surrounds Me
- Sumahama
- Here Comes The Night
- Baby Blue
- Goin' South
- Shortenin' Bread
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23thアルバム。[カバー1曲]
- Good Timin'
- Lady Lynda
- Full Sail
- Angel Come Home
- Love Surrounds Me
- Sumahama
- Here Comes The Night
- Baby Blue
- Goin' South
- Shortenin' Bread
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Keepin' The Summer Alive [1980]
- Keepin' The Summer Alive
- Oh Darlin'
- Some Of Your Love
- Livin' With A Heartache
- School Day (Ring! Ring! Goes The Bell)
- Goin' On
- Sunshine
- When Girls Get Together
- Santa Ana Winds
- Endless Harmony
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24thアルバム。[カバー1曲]
- Keepin' The Summer Alive
- Oh Darlin'
- Some Of Your Love
- Livin' With A Heartache
- School Day (Ring! Ring! Goes The Bell)
- Goin' On
- Sunshine
- When Girls Get Together
- Santa Ana Winds
- Endless Harmony
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The Beach Boys [1985]
- Getcha Back
- It's Gettin' Late
- Crack At Your Love
- Maybe I Don't Know
- She Believes In Love Again
- California Calling
- Passing Friend
- I'm So Lonely
- Where I Belong
- I Do Love You
- It's Just A Matter Of Time
- Male Ego
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25thアルバム。[カバー2曲]
- Getcha Back
- It's Gettin' Late
- Crack At Your Love
- Maybe I Don't Know
- She Believes In Love Again
- California Calling
- Passing Friend
- I'm So Lonely
- Where I Belong
- I Do Love You
- It's Just A Matter Of Time
- Male Ego
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Still Cruisin' [1989]
- Still Cruisin'
- Somewhere Near Japan
- Island Girl
- In My Car
- Kokomo
- Wipe Out
- Make It Big
- I Get Around
- Wouldn't It Be Nice
- California Girls
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26thアルバム。[カバー1曲、既発表3曲]
- Still Cruisin'
- Somewhere Near Japan
- Island Girl
- In My Car
- Kokomo
- Wipe Out
- Make It Big
- I Get Around
- Wouldn't It Be Nice
- California Girls
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Summer In Paradise [1992]
- Summer Of Love
- Forever
- Slow Summer Dancing (One Summer Night)
- Island Fever
- Hot Fun In The Summertime
- Remember "Walking In The Sand"
- Lahaina Aloha
- Surfin'
- Summer In Paradise
- Still Surfin'
- Under The Boardwalk
- Strange Things Happen
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27thアルバム。[カバー2曲、セルフ・カバー2曲]
- Summer Of Love
- Forever
- Slow Summer Dancing (One Summer Night)
- Island Fever
- Hot Fun In The Summertime
- Remember "Walking In The Sand"
- Lahaina Aloha
- Surfin'
- Summer In Paradise
- Still Surfin'
- Under The Boardwalk
- Strange Things Happen
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