Album Jacket,Title and Songs
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Detail
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DOKIDOKI [1989/11/01]
- アニー
- SINKY-YORK
- なによ!
- エヴリデイ
- 相合傘
- いつかどこかで
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1stアルバム。
JITTERIN' JINNは、ご存知の通りイカ天出身バンドですが、出場した時点でスタイルが確立されていたバンドです。
デビュー後もスタイルが一切変わらず、そのスピード感あふれるサウンドは今も色褪せることはありません。
- アニー/作詞・作曲:破矢ジンタ
イカ天で最初にエントリーした軽快なナンバー。
メジャー・バージョンとほとんど変わらない演奏が披露されて、イカ天キングになりました。
「自転車に乗って〜」からのHALちゃんの踊りも凄かったですが、なんといっても凡人にはどう叩いているか理解出来ないIRIEちゃんのドラムが圧巻です。
3分間でIRIEちゃんのファンになりました。
JINTAのハモリも素晴らしく、このアルバムで一番好きな曲です。
ソロはJINTAが吹いているらしいハーモニカとギターのコンビネーション。
- SINKY-YORK/作詞・作曲:破矢ジンタ
初期で一、二を争う傑作ナンバー。
ファンはみんな好き(だと思う)。
天才JINTAここにあり、といっても良い歌詞とメロディです。
歌詞が圧倒的に良いのですが、演奏もBメロのIRIEちゃんのシンバルとJINTAのバッキングが綺麗です。
終盤のサビ「抱きしめていたいけど 涙がもうあふれちまって〜」からの部分は本当にホロっと来ます。
ソロはJINTAのフロント・ピック・アップだと思われる甘いトーンのギター。
- なによ!/作詞・作曲:破矢ジンタ
甘いトーンのJINTAのギターが印象的なマイナー調ナンバー。
Bメロで転調するところが良いメロディです。
HALちゃんが歌詞を書いていると思っていて「HALちゃん怖い〜」と思いました。
ソロは短いですがMATSUZOのベース・ソロ。
- エヴリデイ/作詞・作曲:破矢ジンタ
イカ天の2週目で、なんと負けるデビュー・シングル・ナンバー。
初期のイカ天は必ずしも優秀なバンドが勝ち上がるわけではなく、インパクト重視のバンドに軍配が上がる傾向があった気がします。
HALちゃんの「おかしいですね」に笑いましたが、少し演奏が雑だった気がしますね。
JINTAにしてはメロディに泣きがない感じで、デビュー・シングルとしては「アニー」の方が良かった気がします。
ソロはJINTA、MATSUZO、IRIEちゃん、HALちゃんのローテーションからJINTAのギター。
- 相合傘 [Album Version]/作詞・作曲:破矢ジンタ
これも初期の傑作ナンバー。
ブリッジが素晴らしく、HALちゃんのボーカル、特に「光る紫陽花を見つけた」からのファルセットは圧巻です。
さらにはJINTAのアルペジオがソロになり、アコースティック・ギターのカッティングになり、IRIEちゃんのドラムでスピード感を取り戻します。
シングル向きではありませんが、実にドラマティックな展開の曲です。
メロディ・メーカーJINTAとしては、この曲か「SINKY-YORK」をイカ天2週目に持ってきた方が良かったのでは?と思います。
ソロは中盤・終盤ともにJINTAのギター。
- いつかどこかで/作詞・作曲:破矢ジンタ
ラストはHALちゃんのボーカルが美しいバラード調のエンディング・ナンバー。
前奏のJINTAのギターも泣きがあって良いのですが、微妙にずれそうなHALちゃんのボーカルが良いです。
「BABYお別れだ 俺はこの街を出る」の部分がジンときます。
アルバム全体を通してJINTAのギターに艶がありますが、特にこの曲と「なによ!」は非常に綺麗な音です。
ソロと呼べる部分はなく、強いていえば前奏・中盤のJINTAのギターかエンディングのJINTAのカッティング。
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Hi-King [1990/02/21]
- かなしいな
- トレイン トレイン
- プリプリダーリン
- Baby Baby
- プレゼント
- 雨
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2ndアルバム。
前作からわずか3ヶ月でリリースされたアルバムは、おそらく元々レパートリーとして持っていた曲でしょう。
このアルバムには何といっても世間一般に名を知らしめた最初のヒット曲「プレゼント」が入っています。
スピード感そのままに、最後はファーストと同じくバラードで締める構成です。
ミニ・アルバムが続きましたが、正直なところ「フル・アルバムが聞きたかった」と記憶してます。
従って自分の中では、なんとなくファーストがA面、セカンドがB面という感じでしたね。
- かなしいな/作詞・作曲:破矢ジンタ
メロディがとても印象的なオープニング・ナンバー。
ハチャメチャな感じの前奏から一転、IRIEちゃんのリム・ショットになるとテンション抑え目でHALちゃんのボーカルが入ります。
それでもJITTERIN' JINNらしく元気いっぱいで、ハイテンションなサビを迎えます。
特に「ひ〜とりの部屋はとても〜」のあたりのメロディがとても綺麗です。
地味ですがJINTAのアルペジオも美しいです。
このアルバムで一番好きな曲です。
ソロはJINTAのギター。
- トレイン トレイン/作詞・作曲:破矢ジンタ
珍しくドラムのフェード・インから始まるナンバー。
完全な裏ノリなので、気を抜いていると歌い出しがひっくり返ります。
IRIEちゃんのスネアが非常にJITTERIN' JINNらしい曲になっていますが、MATSUZOの裏メロも素晴らしいです。
HALちゃんのボーカルの合間にアドリブっぽいJINTAのスライド・ギターや7thコードのアルペジオが入ります。
ソロは珍しくJINTAのスライド・ギター。
- プリプリダーリン/作詞・作曲:破矢ジンタ
スピード感あふれるナンバー。
歌詞が非常に面白い曲ですが、演奏もボーカル・ギター・ベースがユニゾンになる珍しい展開があります。
間奏のJINTAのカッティングに物凄いスピード感があります。
ソロはJINTAのギター。
- Baby Baby/作詞・作曲:破矢ジンタ
このアルバムで1曲目と並んで好きなメロディアスなナンバー。
JITTERIN' JINNにしてはミディアム・テンポな感じですが、IRIEちゃんのドラムはかなり忙しいです。
「高鳴るハートは〜」の部分がJINTAのアルペジオと共に物凄く印象に残ります。
ソロはJINTAと思われるハーモニカとギターのコンビネーション。
- プレゼント [Album Version]/作詞・作曲:破矢ジンタ
メジャー最初のヒット・ナンバー。
語呂合わせのセンスもさることながら、バックの演奏も素晴らしく、サビであんなスネアの連打は普通はありえません。
それに負けないHALちゃんのボーカルも凄いですが。
よく、テレビでイントロのJINTAのリフ早すぎ、IRIEちゃん大丈夫?と思いましたが、何ごともなくリズム・キープしてましたね。
世間ではオルゴールの入るシングル・バージョンが一般的ですが、アルバム・バージョンの方が断然心地良いです。
ソロはJINTAのギター。
- 雨/作詞・作曲:破矢ジンタ
壮大なバラードというよりは小品という感じのエンディング・ナンバー。
なんとJITTERIN' JINNのトレード・マーク、ドラムが出てきません!
その分ベースが目立ちますが、MATSUZOのベースは地味ながら心地良い裏メロを聞かせてくれます。
HALちゃんのボーカルはファーストのエンディングとは打って変わって控え目です。
エンディングには「プレゼント」のオルゴールが流れます。
ソロはJINTAのギターですが、MATSUZOの裏メロもソロといえる目立ち方をしています。
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パンチアウト [1990/09/12]
- くわえたばこのブルース
- あまのじゃく
- Don't Let Me Down
- ひっこし
- ウォー ウォー ウォー
- 夏祭り
- 昼下がり
- バイ バイ ハニー
- にちようび
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3rdアルバム。
年2枚目、前作から半年あまりというスピードで出されたアルバムですが、内容は充実しています。
このアルバムには「夏祭り」、「にちようび」と代表作となるシングルが2つ入っています。
ここまでを勝手に初期と呼んでいます。
ヒット曲とは裏腹に、猛烈に好きな曲は少ないアルバムです。
- くわえたばこのブルース/作詞・作曲:破矢ジンタ
軽快なロックンロールのようなオープニング・ナンバー。
ですが、IRIEちゃんのドラムだとJITTERIN' JINNになります。
思うにJITTERIN' JINN=IRIEちゃんです。
もちろん、HALちゃんの歌もJINTAのギターもMATSUZOのベースもJITTERIN' JINNですけど。
ソロはJINTAのカッティング・ギター。
- あまのじゃく/作詞・作曲:破矢ジンタ
サビが印象に残るナンバー。
ファースト、セカンドの流れを受け継いだ曲ですけど、JINTAにしてはメロディが単調です。
HALちゃんが「おいら」って歌っても違和感があまりありません。
JINTAのギターが少し歪んでいる(歪ませている)気がします。
ソロはJINTAのギター。
- Don't Let Me Down/作詞・作曲:破矢ジンタ
マイナー調のナンバー。
前奏に始まり終始に渡ってベースのMATSUZOが活躍する曲です。
コーラスの「Don't Let Me Down」はIRIEちゃんかな?
ソロはMATSUZOのベース裏メロ。
- ひっこし/作詞・作曲:破矢ジンタ
珍しく中間部でスローになるナンバー。
JINTAのギターが冴え渡っている気がします。
最初から全開か、最初スローのち全開という曲が圧倒的に多いので、珍しい展開です。
ソロと呼べるパートは特にありません。
- ウォー ウォー ウォー/作詞・作曲:破矢ジンタ
JINTAがリード・ボーカルを取ったナンバー。
「アニー」や「プレゼント」でコーラスはあったけど、JINTAのリード・ボーカルは公式には初めてです。
演奏的には「プレゼント」っぽいですが、歌詞がなかなか良い曲です。
6:36の楽曲は、JITTERIN' JINNの公式曲で一番長い曲です。
コーラスはHALちゃんとIRIEちゃんでしょうか?
ソロは中盤・終盤ともJINTAのギター。
- 夏祭り/作詞・作曲:破矢ジンタ
いわずと知れた傑作ナンバー。
いまさら解説する気もないんですけど、改めて聴くとHALちゃんは歌が上手です。
そして、IRIEちゃんのドラミングは神です。
思うにスネアとリム以外叩いてるIRIEちゃんの映像初めて見ました。
ソロは心地良いIRIEちゃんのリム・ショットとJINTAの甘いトーンのギター。
- 昼下がり/作詞・作曲:破矢ジンタ
珍しくHALちゃんが弾いていると思われるピアノ独奏ナンバー。
なんとなく昭和初期を思わせるレトロ調のメロディと雰囲気が面白いです。
歌詞も「ハンケチ」だし。
HALちゃんはなんでもこなせる気がします。
ぶりっ子アイドルにはなれないかもしれませんが。
ソロは当然ピアノ。
- バイ バイ ハニー/作詞・作曲:破矢ジンタ
このアルバムで一番好きなスピード感あふれるナンバー。
アルバム中、最もJITTERIN' JINNらしい曲で、メンバーの本領が発揮されています。
「あの頃は〜」の部分が印象に残りますが、二番の歌詞、「あの頃はあっけらかんと」という歌詞が実に上手くメロディに乗ります。
やはりJINTAはコンポーザーとして天才だと思いますが、それをなんなく歌うHALちゃんも凄いです。
圧巻なのはIRIEちゃんのドラミングで、このアルバムで「夏祭り」と並んでベスト・プレイです。
前奏やサビのスネア、Bメロの裏シンバルも凄いのですが、特にAメロの合いの手のタムが気持ち良いです。
ソロはJINTAのギター。
- にちようび [Album Version]/作詞・作曲:破矢ジンタ
JITTERIN' JINN最大のヒット・ナンバー(らしい)。
シャッフル系のリズムに沖縄音階と新しい一面が披露された曲です。
「プレゼント」、「夏祭り」、「にちようび」といったヒット曲は、私の中では好きな曲ベスト10にすら入りません。
それだけ、他にも良い曲がたくさんあるという証でもあるわけですが、やはり出来の良い曲です。
シングル・バージョンはギターがアコースティックで、より沖縄っぽい感じですが、アルバム・バージョンの方が良いです。
ソロはJINTAのハーモニカからギター。
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Moonlit Lane [1993/01/27]
- 隣町のメアリー
- Good Night
- 駅
- 一人きりのクリスマス
- 黒い服のブルース
- サヨナラ
- お月さん
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4thアルバム。
なんと2年4ヶ月という長いスパンを経てリリースされたアルバムです。
この間、レコード会社がコロムビアから東芝EMIになり、満を持してのアルバム、待ちに待ったアルバムだったわけですが、曲自体の出来とは裏腹に内容的には不満の残るアルバムとなってしまいました。
1990年に2枚のアルバムを出したあと、停滞期間に入り、シングルこそ3枚出していますが、アルバムはベスト盤のみで期待は膨らみました。
しかし、発表されたアルバムは7曲と少ない上、既発表曲(シングル)が3曲と純粋な新曲は4曲しかありません。
曲自体が悪いわけではありませんが、待っていたファンもいたことでしょうし、10曲アルバムくらいのボリュームが欲しかったと思います。
今まで、JINTAオンリーだった楽曲にHALちゃんが加わったことから、JINTAが曲を作れなくなったのか、とも思いました。
ファン・クラブへの曲提供やその後の楽曲を見る限り、そのようなことはなかったと思いますが、スランプだった可能性もありますね。
もしかしたら、マスコミやレコード会社などとのイザコザでもあって嫌気が差していたのかもしれません。
次のアルバムへの潜伏期間といったところでしょうか?
- 隣町のメアリー/作詞・作曲:破矢ジンタ
JINTAのギター・リフとハーモニカが印象的なオープニング・ナンバー。
歌がなんとなく字余りっぽく、上手くメロディに乗ってない感じです。
JINTAのフィード・バックからハーモニカが被るところはカッコイイです。
ソロはJINTAのハーモニカとギターの一人掛け合い。
- Good Night/作詞:破矢ジンタ・春川玲子 作曲:破矢ジンタ
このアルバムで一番JITTERIN' JINNらしいナンバー。
お得意のスローな感じからのアップ・テンポに切り替わる曲調、IRIEちゃんのリム・ショットを多様したドラミング、HALちゃんの明るめのボーカル、そしてJINTAの甘いギターと優秀なメロディは短くともこのアルバム随一の名曲です。
HALちゃんが作詞に参加しています。
ソロはJINTAのギター。
- 駅/作詞・作曲:春川玲子
HALちゃんの作詞・作曲したカントリー・タッチのナンバー。
前曲でHALちゃんが作詞に参加してますが、この曲はHALちゃんのみで作られたようです。
演奏はJINTAのアルペジオのみで、カーペンターズを思わせるような曲です。
他のJITTERIN' JINNの曲と並べても遜色ない出来であり、JINTA作曲といっても誰も疑わないような曲です。
ソロと呼べるパートは強いていえばHALちゃんのスキャット。
- 一人きりのクリスマス [Album Version]/作詞・作曲:破矢ジンタ
シングル「プリーズ キス ミー マイ サンタクロース」のB面だったナンバー。
冒頭のハイハットとバスドラ、曲が始まってからのリム・ショット、サビのスネアなどIRIEちゃんの聴き所満載です。
IRIEちゃんはこのアルバムではあまり目立ってなかったのでどうしても解説が多くなってしまいますが、色々と素敵なドラミングです。
ソロはJINTAのギター。
- 黒い服のブルース/作詞・作曲:破矢ジンタ
詞が切ないブルース調のスロー・ナンバー。
悲しい曲ですが、JITTERIN' JINNの明るさ、HALちゃんの歌声とJINTAのクリアなギターが暗く沈まない曲に仕上がってます。
この曲も演奏はJINTAのアルペジオのみですが、アコースティック・ギターではなく、エピフォンっぽいです。
ソロはJINTAのギター。
- サヨナラ/作詞・作曲:破矢ジンタ
切ない感じのシングル・ナンバー。
HALちゃんのファルセットが跳ねるような感じで心地良いです。
こういう歌詞を書かせたら、JINTAは天下一品ですね。
特に、「君の白い花嫁衣裳の 背中を手探りで バイバイバイ…」という歌詞は凄いです。
ギターの音もクリアなサウンドで、IRIEちゃんのドラミングも普通とはちょっと違う感じのJITTERIN' JINNの王道サウンドです。
ソロはJINTAの甘いトーンのギター。
- お月さん [Album Version]/作詞:春川玲子・破矢ジンタ 作曲:春川玲子
シングル「サヨナラ」のB面のシャッフル・ナンバー。
世の中で初めてHALちゃんのクレジットが付いた曲。
明るくポップな感じで、JINTAの曲を歌って来たHALちゃんにJINTAの作曲能力が乗り移ったような感じの曲です。
「Run Away 銀色の星灯り 二人の行く先を照らしておくれ」なんて部分は、まさにJINTA節っぽいです。
ソロはJINTAのギター。
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Chick-A-Biddy [1995/07/25]
- 恋は突然
- Chu-Chu-Chu
- およめさん
- Sweet Cara
- おじいちゃん
- Chocolate Princess
- Please Don't Cry
- Good Luck
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5thアルバム。
またまた2年半を経てリリースされたアルバムですが、前作のブランクと違い良い方向へ傾いた感があります。
インディーズからのリリースですが、自分たちのやりたいことをやる、という姿勢が感じられました。
ひとつのターニング・ポイントとなったアルバムで、ここからHALちゃんのアコーディオンが登場します。
まだ、曲の中核を担ってはいませんが、「Sweet Cara」、「Please Don't Cry」、「Chocolate Princess」で効果的に使われます。
楽曲的にも明るく吹っ切れた感じで、秀曲揃いです。
ちなみに私は前作と今作の期間を「充電期間」と呼んでいます。
※このアルバムはLPも出たそうです(下画像)。
- 恋は突然/作詞・作曲:破矢ジンタ
タイトルのごとく、突然始まる感じのポップ・ナンバー。
何か吹っ切れたのか、やけに明るい感じに聞こえます。
前作のオープニングがブルージーな感じだったので、軽快なツー・ビートと明るい歌詞はJITTERIN' JINNらしい感じです。
叫び声は誰でしょうか?
ソロはクレジットからするとJINTAではなくHALちゃんのハーモニカ。
- Chu-Chu-Chu/作詞・作曲:破矢ジンタ
さらにポップな感じのナンバー。
JINTAのギター・リフとIRIEちゃんの乾いたスネア連打から、懐かしい感じのコーラスが始まります。
そして、HALちゃんの歌が始まるとお決まりのIRIEちゃんのリム・ショットを混ぜた快速ビートで全開です。
曲中のコーラスも素晴らしく、効果的に使われています。
ソロはギターですが、バッキングのアルペジオの方がインパクトがあります。
- およめさん/作詞・作曲:破矢ジンタ
歌詞が印象的なレゲエ調ナンバー。
スピードのある曲が続いたので「一息ついた」といった感じの曲です。
5:47は、JITTERIN' JINNの公式曲で二番目に長い曲です。
歌詞も結婚する幼馴染が題材で面白いですが、魚師が出てきたりJINTAらしいです。
ソロはJINTAのギター。
- Sweet Cara/作詞・作曲:春川玲子
HALちゃん作詞・作曲のナンバー。
曲もそうですが、詞もJINTAっぽく、JINTAの曲といっても疑わないほど今までの流れと変わらない曲をHALちゃんは作ります。
前奏にアコーディオンが効果的に使われ、重要な曲でもあります。
手拍子や歓声がSEとしてところどころに入ります。
ソロはHALちゃんのアコーディオン。
- おじいちゃん/作詞・作曲:破矢ジンタ
歌詞が素晴らしいこのアルバム一押しの超傑作ナンバー。
この歌詞は本当に素晴らしくて、こういう曲を作らせたらJINTAの右に出る者はなく、他のバンドでは作れませんね。
古き良き時代のことを歌詞にした、素晴らしい曲だと思います。。
特にBメロの、
「俺が若い頃この川にもたくさん鮎がいて 菜の花の咲く頃に海から遡ってきた」
「俺が若い頃夏になればこの橋の下で 子供たちが泳いでたキラキラ遊んでいた」
の部分は何ともいえません。
HALちゃんの歌やJINTAのギターも素晴らしく、そしてもちろんIRIEちゃんのドラムも最高です。
思うにこのアルバムのスネアの音は、全アルバム中一番ヌケが良い感じがします。
最後の「汚れちまった悲しみに」の繰り返しにはジンときます。
ちなみにファン・クラブ限定配布の曲が公式アルバムに使われた初めての例です。
ソロは明確な感じではありませんがIRIEちゃんのドラムとJINTAのアルペジオ。
- Chocolate Princess/作詞・作曲:破矢ジンタ 訳詞:春川玲子
可愛い感じのナンバー。
この曲は日本語でJINTAが歌詞を書いて、HALちゃんが訳詞したということみたいです。
HALちゃんが一部巻き舌を使ってますが、もうちょっと可愛く歌った方が良かったかもしれませんね。
アコーディオンが曲の雰囲気にあっており、人気も高い曲です。
合いの手のコーラスはゲストでしょうか?
ソロはJINTAのギター。
- Please Don't Cry/作詞・作曲:破矢ジンタ
切ない感じのスロー・バラード・ナンバー。
JITTERIN' JINNのバラードの中でも屈指のバラードではないでしょうか?
この曲でもアコーディオンがフィーチャーされてます。
ソロはゆったりしたHALちゃんのアコーディオン。
- Good Luck/作詞・作曲:破矢ジンタ
最後は軽快なナンバー。
珍しくピックのスクラッチを冒頭や途中で使用しています。
メロディが素晴らしく「So Long 駅までの道 So Long 時計台」の部分が特に好きです。
サビの「Good Luck」がとても元気です。
ソロはJINTAのディストーションの掛かったギター。
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Here,Rattler,Here! [1998/10/20]
- 泣き顔のマリー
- 黄金の夜明け
- 週間天気予報
- 夏の終わり
- 浜昼顔
- クローバー
- 市営プール
- 夕暮れ
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6thアルバム。
最長3年3ヶ月の期間を経てリリースされたアルバムで、JITTERIN' JINNは生まれ変わりました。
ひとつはベースのMATSUZOが抜けたこともありますが、前作『Chick-A-Biddy』から使われ始めたHALちゃんのアコーディオンが本作では全開で炸裂します。
「アコーディオンはスローな曲にゆったり流れる」のが一般的だと個人的に思っていましたが、本作ではスピード感あふれる演奏が聴けます。
IRIEちゃんのドラム、JINTAのエピフォンと並び、その後のJITTERIN' JINNのトレード・マークがまたひとつ増えました。
ここから現在に至る円熟期を迎えます。
内容的にも『Tentastic!』、『Wang Dang Doodle』、『Caramba!』を凌ぎ最高傑作といっても構わないでしょう。
アルバムを出すごとに角が取れたHALちゃんのボーカルはアコーディオンと相まって、もはや癒し系なほどの柔らかさを感じがします。
- 泣き顔のマリー/作詞・作曲:破矢ジンタ
アルバム紹介で癒し系と書きながら冒頭からパンク調のオープニング・ナンバー。
このアルバム唯一のハードな曲です。
JINTAのクリアなギター・サウンドがトレード・マークのひとつでありますが、この曲ではディストーションが掛かっています。
まあ、歪んだギターはたびたび登場しますし百歩譲るとして、HALちゃんの声までディストーションを掛けるのは戴けません。
IRIEちゃんのドラムは疾走感あるし、曲もそこそこ良いのでもったいない感じがします。
JITTERIN' JINN全楽曲の中で再録して欲しい曲の筆頭です。
1:39で、JITTERIN' JINNの公式曲では三番目に短い曲です。
ソロはエフェクターを掛けまくったJINTAのギター。
- 黄金の夜明け/作詞・作曲:破矢ジンタ
JITTERIN' JINNのテーマ曲であるナンバー。
スピード感のあるIRIEちゃんのドラム、HALちゃんの全開アコーディオン、JINTAの裏カッティングと演奏的にも見所満載です。
しかし、何といってもメロディ・メーカーJINTAの才能あってのことで、明るいサウンドの肝と呼べるでしょう。
歌詞も明るく、「行こう のんびりJITTERIN' JINNでも聴きながら」はまさにテーマ曲と呼ぶに相応しい曲です。
「Ya!」が可愛いです。
ソロは軽快なHALちゃんのアコーディオン。
- 週間天気予報/作詞・作曲:破矢ジンタ
歌詞とメロディが素晴らしい傑作ナンバー。
何といってもこの曲は歌詞が良いです。
「今度の週末 また吉野へ釣り」とか「星の降りそうな 天川の奥へ」とか関西の地名だそうです。
演奏もIRIEちゃんのドラムが素晴らしく、HALちゃんのアコーディオンも2曲連続で全開です。
ソロは歯切れの良いJINTAのギター。
- 夏の終わり/作詞・作曲:破矢ジンタ
ちょっとマイナー調のナンバー。
JINTAのクリアなギター・サウンドが4曲目にして初めて出てきます。
思うにこのアルバムからサウンドの中核がギター、という曲の比率が下がってきた気がします。
ファン・クラブの特典販売だった曲で、人気も高い曲です。
ソロはクリアなJINTAのギター。
- 浜昼顔/作詞・作曲:破矢ジンタ
バラードっぽいナンバー。
演歌っぽい入り、昭和っぽい感じもするし、沖縄音階っぽいもするし、アコーディオンは懐かしい気もする色々な面を見せる曲です。
よくよく聴くとアコースティック・ギターとアコーディオンだけで、IRIEちゃんは出てきません。
前曲同様、ファン・クラブの特典販売だった曲ですが、何気なく「たま」っぽいです。
ソロは明確にはありませんが、JINTAのアルペジオ。
- クローバー/作詞:春川玲子 作曲:破矢ジンタ
ポップなこのアルバムを代表する傑作ナンバー。
「黄金の夜明け」、「週間天気予報」と並んでこのアルバムを象徴する曲なんですけど、何故か歌いだしのボーカルやコーラスが子供です。
HALちゃんオンリーかJINTAのハモリで聴きたかったです。
曲も歌詞・メロディ共素晴らしいですが、演奏も素晴らしくJITTERIN' JINNらしさに溢れたサウンドです。
JINTAのアルペジオや単音音階、HALちゃんのアコーディオンも凄いですが、何といってもIRIEちゃんのスネアのスピードは素晴らしいです。
「泣き顔のマリー」と並んで再録して欲しい曲のひとつです。
ソロは早弾きが炸裂するHALちゃんのアコーディオン。
- 市営プール/作詞・作曲:破矢ジンタ
マイナー調の超傑作ナンバー。
この曲は聴き込むほど味が出る曲で、「あの頃この街は本当に何もなくて 話もせずなんとなくあてもなく」の部分は特に良いです。
サビの「西日の市営プールから 僕らは裸足で歩いた 遠回りして」も良いです。
二番以降はJINTAがほぼフルでハモっていますが、これがまた良いです。
曲も抜群に良いのですが、本当にこのハモリはハマります。
どこかのサイトでJITTERIN' JINNの楽曲人気アンケートをしていましたが、「SINKY-YORK」、「夏の終わり」と並んで1位です。
コアなファンは大抵この曲を一押しとするみたいですね。
私もお薦めの数曲を選ぶとしたら、間違いなく入れます。
ソロはクリアなJINTAのギター。
- 夕暮れ/作詞・作曲:破矢ジンタ
フォーク世代のような歌詞のナンバー。
「金魚売り」とか「お風呂屋さんへ」とか今や死語になっているような言葉が出てきます。
このアルバムでは秀曲揃いのためインパクトが弱めですが、やはりアコーディオンが全面的にフィーチャーされた曲です。
ソロはHALちゃんのアコーディオン。
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Tentastic! [1999/10/10]
- テンタスティック!のテーマ
- Call Me
- やけっぱちのドンチャラミー
- 知らない街へ
- 月夜の散歩道
- Hi! Wild My Bike!
- ボロボロ
- ガラクタの恋
- 10月のベレット
- 自転車
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7thアルバム。
全体的にスピード感に溢れていて佳曲も多く、『Here,Rattler,Here!』、『Wang Dang Doodle』、『Caramba!』と並んで傑作のひとつでしょう。
前作からアコーディオン全開となった楽曲をさらに進展させた感じで、「知らない街へ」、「月夜の散歩道」、「自転車」で炸裂します。
デビュー10周年で10にちなんだアルバムらしく、10/10発売、10曲、10月の歌、タイトル『Tentastic!』と10が色々出てきます。
- テンタスティック!のテーマ/作詞・作曲:破矢ジンタ
歌詞が不可思議なオープニング・ナンバー。
SAXみたいのは誰が吹いているのでしょうか?
JINTAのギターが相変わらず生音ぽくって良いです。
ソロはジャズっぽいJINTAのギター。
- Call Me/作詞・作曲:破矢ジンタ
物凄いスピード感のあるパンクっぽい疾走ナンバー。
JINTAのギターに派手なディストーションが掛かっており、最初はなんとなく馴染めませんでしたが、やはり素晴らしい曲です。
特にIRIEちゃんのスピード感あふれるドラミングが非常に良いです。
他に中間部のメロディも素晴らしいです。
ソロはHALちゃんの「リンリンリリン リリンリリンリン」。
- やけっぱちのドンチャラミー [Album Vesion]/作詞・作曲:破矢ジンタ
ハーモニカで始まるシングル・カット・ナンバー。
ブルーハーツっぽいです。
シングル・バージョンはMIX違い程度みたいですが、違いがあまりよく分かりません。
この曲もJINTAのギターにディストーションが掛かっています。
「ドンチャラミー」が「Don't cha love me」と知ったのは、かなりあとの方でした。
ソロはJINTAのギター。
- 知らない街へ/作詞・作曲:破矢ジンタ
メロディの素晴らしい傑作ナンバー。
サビの「バイバイバイダーリンさよならね 今度はきっと戻らない」の部分は素晴らしいメロディに加え、コーラスも良いです。
コーラスはIRIEちゃんでしょうか?
IRIEちゃんのドラミングもこのアルバムでのベスト・プレイです。
ソロは早弾きが炸裂するHALちゃんのアコーディオン。
- 月夜の散歩道/作詞・作曲:破矢ジンタ
JINTAのアルペジオが美しい傑作ナンバー。
この中盤2連発は反則に近いほど良いです。
メロディも歌詞も全般的に素晴らしく、HALちゃんのボーカルも癒し系です。
HALちゃんのアコーディオンも素晴らしく、欠点が見当たりません。
後半の「ラーララーラーラララララ」も良く、このまま終わると思いきや、ラストに素晴らしいHALちゃんのファルセットもあります。
ソロはゆったりしたHALちゃんのアコーディオン。
- Hi! Wild My Bike!/作詞・作曲:破矢ジンタ
初期のぽい感じのナンバー。
最初はおやっ?と思うけど、いつものスピードです。
HALちゃんの歌い方も強気のHALちゃんぽく初期っぽい感じです。
ソロはパンクっぽいJINTAのギター。
- ボロボロ/作詞・作曲:破矢ジンタ
珍しいメロディとリズムのナンバー。
前奏や間奏のJINTAのリフとIRIEちゃんのシンバルが一番の聴き所です。
ギターにディストーションが掛かっている上、フィード・バックを使っています。
ソロは歪みまくったJINTAのギター。
- ガラクタの恋/作詞:破矢ジンタ・春川玲子 作曲:破矢ジンタ
懐かしい感じのするメロディのナンバー。
珍しくアコースティック・ギターで始まります。
この曲のギター・ソロはエピフォンっぽく、音的にはJITTERIN' JINNらしい感じがします。
ソロはJINTAのギター。
- 10月のベレット/作詞・作曲:破矢ジンタ
アルバム中、唯一のスロー・バラード・ナンバー。
HALちゃんが珍しくささやく感じの歌い方をしています。
曲全体を通して、IRIEちゃんが弾いていると思われるオルガン(アコーディオンではないと思う)が鳴っているのは非常に珍しいです。
ソロと呼べるパートは特にありません。
- 自転車/作詞・作曲:破矢ジンタ
ラストはJITTERIN' JINNの中でも歴史に残る超傑作ナンバー。
ラストにこの曲を持ってくるところはさすがという感じで、中間部の優れた2曲を凌ぐ素晴らしい曲です。
JINTAの素晴らしいメロディ、HALちゃんの効果的なアコーディオン、スピード感のあるIRIEちゃんのドラミングと非の打ち所がありません。
もちろん、HALちゃんのボーカルも素晴らしいです。
10年前、「自転車に乗って毎日ふらふら君の街まで行き」だったのが、「自転車に乗って あてもなく二人きりで あなたの後ろで 揺られてたい」になりました。
ソロは癒し系のHALちゃんのアコーディオン。
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Banzai Attack [2000/11/01]
- 青いカナリア
- Senless Boogie
- 馬鹿息子
- 家へおいでよ
- 一番鶏
- 犬小屋
- サムライガール
- 雨上がり
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8thアルバム。
このアルバムは前後に挟まれた秀作から比べるとイマイチな感じがします。
悪い曲があるわけでもないけど核となる印象的な曲もなく、シングル・カットされた2曲もどちらかといえば平凡です。
全体的にJITTERIN' JINNのトレード・マークのひとつである切なさを感じさせる曲が少なく、JINTAの歌詞作成に不調を感じました。
とはいえ、捨て曲はなく、楽しい曲もあり、特に動物がよく出てくるアルバムです。
- 青いカナリア [Album Vesion]/作詞・作曲:破矢ジンタ
このアルバムの代表曲でシングルにしてオープニング・ナンバー。
シングルになる位だからポップな感じの曲ですけど、あまり特徴のない曲の印象です。
演奏的にもメロディも平凡な感じでこのアルバムの平凡さを印象づけてしまっている気がします。
ソロはJINTAのギター。
- Senless Boogie/作詞・作曲:破矢ジンタ
前曲とのメドレーっぽくなっているナンバー。
エンディングも終わらぬうちに、IRIEちゃんのスネアから始まります。
JINTAのリフと弾むようなIRIEちゃんのドラミングが印象的ですが、暗い感じの曲です。
ソロはハード・ロック・バンドのようなJINTAのギターとHALちゃんのボーカルの掛け合い。
- 馬鹿息子/作詞・作曲:破矢ジンタ
スピード感あふれる疾走ナンバー。
ギターのリフとかカッコイイのですが、もう少し良い歌詞にはならなかったのでしょうか?
疾走し過ぎて凄く短い曲で、1:25しかありません。
JITTERIN' JINNの公式曲で一番短い曲です。
ソロはJINTAのギター。
- 家へおいでよ/作詞・作曲:破矢ジンタ
前曲に続いて短いナンバー。
なんとなく字余りだったり、濁音が多かったり、さしすせそが多かったり、歌いにくそうな曲です。
ソロは久しくアコーディオンに座を奪われていたハーモニカの他、IRIEちゃんの短いドラム・ソロがあります。
- 一番鶏/作詞・作曲:破矢ジンタ
ほのぼのとしたナンバー。
なんか遠足を思い出すような曲です。
JITTERIN' JINNにしては珍しくストップが多用されるアレンジです。
特に「ラララ ランラ ランラ ランラ ランラ」の部分が遠足っぽいです。
ソロはHALちゃんのアコーディオン。
- 犬小屋/作詞・作曲:破矢ジンタ
楽しげで可愛いナンバー。
犬の恋愛がとても可愛い感じで、HALちゃんのアコーディオンが効果的です。
IRIEちゃんのリム・ショットが犬っぽいです。
「目当てのあの娘は ちょくちょく見かける クルクルパーマの カワイコチャン」の部分がほのぼのとした感じです。
HALちゃんの「You're my baby, My sweet sweet baby」が良いです。
ソロはちょこちょこした感じのするJINTAのギター。
- サムライガール [Album Vesion]/作詞・作曲:破矢ジンタ
元気の出そうな明るいナンバー。
「恋する乙女の心意気 当たって砕けて散ってやる」の部分が凄く良いです。
コーラスはメンバー以外みたいです。
ソロは珍しくピアノですが、IRIEちゃんかHALちゃんが弾いてるのでしょうか?
- 雨上がり/作詞・作曲:破矢ジンタ
このアルバム中、最も切ない感じのするJITTERIN' JINNらしいラスト・ナンバー。
スローな感じの歌いだしとアルペジオから、いつものIRIEちゃんのドラミングで疾走します。
このアルバムではあまり目立ってなかったアコーディオンが最後に全開で飛ばします。
JINTAのバッキング・ギターが珍しくアーミングを使っています。
ソロはHALちゃんのアコーディオン。
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Wang Dang Doodle [2002/10/23]
- Cool Down
- ヒステリートレイン
- 君とどこまでも
- いかないで
- 大好きだった人
- コスモス
- 黄昏
- 晴
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9thアルバム。
このアルバムは『Here,Rattler,Here!』、『Tentastic!』、『Caramba!』と並んで傑作のひとつです。
アコーディオンはあまり出てきませんが、全ての曲が平均点以上でバラエティに富んでいます。
特に後半3曲が素晴らしく、怒涛のメロディー・ラインが連続しますが、前半部も変化に富んでいてJITTERIN' JINNらしい曲が並びバランスも良いです。
個人的には『Here,Rattler,Here!』と双璧の最高傑作だと思っています。
- Cool Down/作詞・作曲:破矢ジンタ
全編英語のオープニング・ナンバー。
「カモン・エブリバディ」っぽいメロディも、IRIEちゃんのドラムがロックンロールとは違う感じを演出します。
HALちゃんのファルセットが綺麗です。
この曲と次の曲はメドレーっぽくなっており、ギターのフィード・バックから次の曲に雪崩れ込みます。
ちなみにJINTAのギターはフィード・バックやディストーションの掛かり方からソリッド・ギターっぽいです。
1:27しかなく、JITTERIN' JINNの公式曲で二番目に短い曲です。
ソロはロックンロールっぽいJINTAのギター。
- ヒステリートレイン/作詞・作曲:破矢ジンタ
ギターのアルペジオが心地良いナンバー。
IRIEちゃんのスローなリズムから、ビートルズやストーンズを思わせるJINTAのアルペジオのスピードが上がるとHALちゃんが登場します。
メドレーっぽくなってますが、前の曲と違い、この曲はエピフォンっぽいです。
ソロは黒っぽいJINTAのギター。
- 君とどこまでも/作詞・作曲:破矢ジンタ
JITTERIN' JINNらしい静と動のあるナンバー。
ブルースっぽい感じから、いきなり昭和っぽい歌詞とメロディが入ります。
最後はJITTERIN' JINNらしいスピード全開で飛ばします。
アップ・テンポの部分の方が好きなので、スロー部分を短く、アップ・テンポ部分を長くして欲しかったです。
「ティティティララ〜」の部分が特に良いです。
ファン・クラブの特典販売だった曲です。
ソロはJINTAのギターですが、中間部のブルージーな感じと後半部の外した感じが対照的です。
- いかないで/作詞・作曲:破矢ジンタ
少しマイナー調な感じなナンバー。
メロディも展開も初期のJITTERIN' JINNっぽい気がします。
全体的にこのアルバムにいえることですが、JINTAのギターにキレがあります。
珍しく、サビが全部英語です。
最後の「Oh! Oh!」の部分が良いです。
ソロは初期っぽいフレーズのJINTAのギター。
- 大好きだった人/作詞・作曲:破矢ジンタ
JITTERIN' JINNらしい、ほのぼのとした感じのナンバー。
ミディアム・テンポながら実にJITTERIN' JINNらしい懐かしさを感じるメロディです。
なにげにHALちゃんが松田聖子っぽい歌い方をしているような気がします。
IRIEちゃんのリム・ショットが心地良いです。
ソロはJINTAのギター。
- コスモス/作詞・作曲:破矢ジンタ
「自転車」や「週間天気予報」を思わせるスピード感抜群のナンバー。
このIRIEちゃんのドラムこそJITTERIN' JINNです。
HALちゃんのアコーディオンもかなり良い感じです。
サビの「さよならは あなたから」のメロディは本当に素晴らしい出来ですが、HALちゃんのファルセットも綺麗です。
ソロは軽快なHALちゃんのアコーディオン。
- 黄昏/作詞・作曲:破矢ジンタ
HALちゃんのアカペラから始まる美しく懐かしいメロディのナンバー。
最初聞いた時、アカペラのあと、絶対「ズチャズチャズチャズチャ」とIRIEちゃんのドラムが全開で来る!と感じたので拍子抜けしました。
来るぞ来るぞという感じのまま、安定したミディアム・テンポが終始続きます。
「僕らあの日のように〜」のあたりは素晴らしいメロディです。
5:39で、JITTERIN' JINNの公式曲では三番目に長い曲です。
ソロは癒されるHALちゃんのアコーディオン。
- 晴/作詞・作曲:破矢ジンタ
ラスト3曲は本当に良いんですけど、その中でも群を抜いて良い超傑作ナンバー。
JITTERIN' JINN全楽曲の中で好きな曲の3本の指に入ります。
メロディ・メーカーJINTAの生涯最高傑作のひとつではないでしょうか?
「泣きそう 泣かない 泣くかも だけど 女心は秋の空 明日は晴れる」の部分は何度聞いてもシビレます。
ソロはスピード感あふれるJINTAのギター。
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Caramba! [2003/10/01] (一般販売:2008/08/20)
- カランバ!
- 指輪
- 陽炎
- ひまわり
- アスタ・ラ・ビスタ!
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10thアルバム。
JITTERIN' JINNの最強アルバムです。
現時点の最新作ですから。
『Here,Rattler,Here!』、『Tentastic!』、『Wang Dang Doodle』、『Caramba!』の4つのアルバムは私の中で4大アルバムです。
ミニ・アルバムですが、内容は充実しています。
このアルバムは、ツアー会場限定およびファン・クラブ限定だったそうで、私が手に入れたのは一般販売後です。
歌詞が何気に「さよなら」をいっている曲もあり、意味深です。
次のアルバムを何年たっても待っています。
- カランバ!(Instrumental)/作曲:破矢ジンタ
オープニングは珍しいインストルメンタル・ナンバー。
不気味なホラー映画を思わせる始まりから、HALちゃんのアコーディオンが炸裂します。
歌詞が付いても悪くないメロディとJITTERIN' JINNのトレード・マークであるスカ・ビートが心地良いです。
このIRIEちゃんの3拍目にアクセントのあるスネア連打ドラミング(何と呼ぶのか分からない)を聴くために、JITTERIN' JINNを聴いている気がします。
ソロはJINTAのカッティング・ギター。
- 指輪/作詞・作曲:破矢ジンタ
明るくスピード感あふれる超傑作ナンバー。
歌詞が面白く韻を踏んでますが、サビのメロディはポップな感じで良いです。
短い曲ですが全体のバランスが取れていて歌詞、メロディ、演奏とこのアルバム一押しの曲です。
「名残惜しいがまた世界をぐるぐる回る」の繰り返しが別れを告げ、切ない感じですね。
ソロはスピード感あふれるJINTAのギター。
- 陽炎/作詞・作曲:破矢ジンタ
少しマイナー調の懐かしげなナンバー。
初期の「SINKY-YORK」や「Don't Let Me Down」を思わせる秀曲です。
「Oh Yeah」がルースターズっぽい気がします。
JINTAのギターもアルバム中、最も初期のサウンドに近くて良いです。
何気にベース・ラインもMATSUZOの面影が・・・。
ソロはクリアなJINTAのギター。
- ひまわり/作詞・作曲:破矢ジンタ
フレンチ・ソングのような陽気なナンバー。
「ほんとはぎゅっと抱きしめて 夢の散歩道」の部分のメロディは歌詞と共に素晴らしいです。
スピード感のある曲の割りに、IRIEちゃんにしては地味なドラミングです。
ソロは切ない感じのHALちゃんのアコーディオン。
- アスタ・ラ・ビスタ!/作詞・作曲:破矢ジンタ
ご機嫌なラスト・ナンバー。
JINTAのカッティングが終始冴え渡る、全体的に陽気で楽しげなラテン系の曲です。
ソロと呼べるパートは特にありません。
現時点で最新アルバムのラスト・ナンバーであり、「もうすぐお別れだ 今夜限りかな」が意味深で切なくなります。
しばらくアルバム出てないけど、これでお別れ、なんてないよね?
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ハッピーカムカム [1991/10/01]
- エヴリデイ
- SINKY-YORK
- アニー
- 相合傘
- プレゼント
- かなしいな
- 雨
- にちようび
- 夏祭り
- ひっこし
- バイ バイ ハニー
- 帰っておいで
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1枚目のベスト・アルバム。
この時点でのベスト・アルバムとしては妥当な選曲でシングル中心です。
- [1st & S1A] エヴリデイ
- [1st & S1B] SINKY-YORK
- [1st] アニー
- [1st & S5B] 相合傘 [Single Version]
「帰っておいで」のB面で、MIX違いと思われるシングル・バージョン。
違いがイマイチ良く分かりません。
- [2nd & S2A] プレゼント [Single Version]
世間一般で知られているシングル・バージョン。
オルゴールが入っているためポップな印象があります。
しかし、アルバム・バージョンの方が出来が良く、特にギター・ソロに入る前の下降コードはアルバム・バージョンの方が綺麗です。
- [2nd] かなしいな
- [2nd] 雨
- [3rd & S3A] にちようび [Single Version]
アコースティックなシングル・バージョン。
この曲もアルバム・バージョンの方がJINTAのギターに艶があり、JITTERIN' JINNらしくて良いです。
他のベスト・アルバムではアルバム・バージョン採用のため、アコースティック・バージョンはシングルと本作のみでしか聴けません。
- [3rd & S4A] 夏祭り
- [3rd] ひっこし
- [3rd] バイ バイ ハニー
- [S5A] 帰っておいで
コロンビア時代で唯一、オリジナル・アルバムに収録されなかったナンバー。
なかなかの秀曲で、JITTERIN' JINNらしいビートに懐かしい歌詞が乗ったJINTAらしい曲です。
ソロはHALちゃんかIRIEちゃんのピアノ。
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Best Songs [1992/10/21]
- エヴリデイ
- SINKY-YORK
- プレゼント
- プリプリダーリン
- にちようび
- Don't Let Me Down
- 夏祭り
- くわえたばこのブルース
- 帰っておいで
- 相合傘
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2枚目のベスト・アルバム。
『ハッピーカムカム』が出てる以上、発売意図が不明なベスト・アルバムです。
選曲が『ハッピーカムカム』より悪く、曲数も少ないです。
『ハッピーカムカム』から外れた曲は「アニー」「かなしいな」「雨」「ひっこし」「バイ バイ ハニー」です。
追加になった曲は「プリプリダーリン」「Don't Let Me Down」「くわえたばこのブルース」です。
「アニー」は外しちゃダメでしょう。
それと「にちようび」がアルバム・バージョンになってます。
個人的にベスト・アルバムを出す場合、シングル・バージョンであるべきだと思っていますので、選曲を含め出来の悪いベスト・アルバムと言わざるを得ません。
【追記】よくよく見てみると、5枚目までのシングルAB面を網羅しています。
「にちようび」がアルバム・バージョンなのは意味半減ですが、シングルスみたいな意味合いがあったのかもしれません。
- [1st & S1A] エヴリデイ
- [1st & S1B] SINKY-YORK
- [2nd & S2A] プレゼント [Single Version]
- [2nd & S2B] プリプリダーリン
- [3rd & S3A] にちようび [Album Version]
- [3rd & S3B] Don't Let Me Down
- [3rd & S4A] 夏祭り
- [3rd & S4B] くわえたばこのブルース
- [S5A] 帰っておいで
- [1st & S5B] 相合傘 [Single Version]
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The Very Best Collection [1997/05/21]
- プレゼント
- エヴリデイ
- にちようび
- アニー
- プリプリダーリン
- あまのじゃく
- なによ!
- SINKY-YORK
- Don't Let Me Down
- ひっこし
- 相合傘
- いつかどこかで
- 雨
- 帰っておいで
- 夏祭り
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3枚目のベスト・アルバム。
コロムビア時代のベスト・アルバムは『ハッピーカムカム』で決まりだと思っているので、これも発売意図が不明なベスト・アルバムです。
選曲自体は15曲と12曲の『ハッピーカムカム』、10曲の『Best Songs』より多くなってます。
『ハッピーカムカム』から外れた曲は「かなしいな」と「バイ バイ ハニー」です。
追加になった曲は「プリプリダーリン」「Don't Let Me Down」「なによ!」「いつかどこかで」「あまのじゃく」です。
「にちようび」がアルバム・バージョンの点、曲順が発売順になってない点、選曲面など、『Best Songs』に続いて出来の悪いベスト・アルバムと言わざるを得ません。
- [2nd & S2A] プレゼント [Single Version]
- [1st & S1A] エヴリデイ
- [3rd & S3A] にちようび [Album Version]
- [1st] アニー
- [2nd & S2B] プリプリダーリン
- [3rd] あまのじゃく
- [2nd] なによ!
- [1st & S1B] SINKY-YORK
- [3rd & S3B] Don't Let Me Down
- [3rd] ひっこし
- [1st & S5B] 相合傘 [Single Version]
- [1st] いつかどこかで
- [2nd] 雨
- [S5A] 帰っておいで
- [3rd & S4A] 夏祭り
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8-9-10! [1999/10/01]
- エヴリデイ
- SINKY-YORK
- アニー
- 相合傘
- プレゼント
- プリプリダーリン
- にちようび
- 夏祭り
- バイ バイ ハニー
- 帰っておいで
- サヨナラ
- プリーズ キス ミー マイ サンタクロース
- Good Night
- 恋は突然
- Good Luck
- マリアン
- 泣き顔のマリー
- 黄金の夜明け
- クローバー
- (Bonus Track)サツキマスの唄
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4枚目のベスト・アルバム。
初めて『Moonlit Lane』以降の曲が収録されたベスト・アルバムです。
前半の1-10曲は、メジャー的に全盛期だったコロムビア時代からの選曲です。
後半の11-20曲は、『Moonlit Lane』から『Here,Rattler,Here!』までの選曲となっています。
この時点での通年ベスト・アルバムではありますが、内容的にはちょっと不満です。
1-10曲目
選曲的には無難な感じですが、「プレゼント」と「にちようび」がアルバム・バージョンです。
これはシングル・バージョンを採用すべきだったと思います。
11-20曲目
レアな選曲は、シングルでしか聞けなかった「プリーズ キス ミー マイ サンタクロース」、初CD化の「マリアン」、ボーナス・トラックとしてファン・クラブ限定だった『サツキマスの唄』です。
選曲的にはかなり不満で、「恋は突然」より「おじいちゃん」、「泣き顔のマリー」より「週間天気予報」か「市営プール」にした方が良かったと思います。
あと、「恋をしようよ」は入れるべきだったと思います。
- [1st & S1A] エヴリデイ
- [1st & S1B] SINKY-YORK
- [1st] アニー
- [1st & S5B] 相合傘 [Album Version]
- [2nd & S2A] プレゼント [Album Version]
- [2nd & S2B] プリプリダーリン
- [3rd & S3A] にちようび [Album Version]
- [3rd & S4A] 夏祭り
- [3rd] バイ バイ ハニー
- [S5A] 帰っておいで
- [3rd & S6A] サヨナラ
- [S7A] プリーズ キス ミー マイ サンタクロース
今までシングルのみで、アルバムとしては初収録のナンバー。
JINTAのギターが相変わらずのクリア・サウンドで耳に残りますが、珍しくコーラスが入っています。
最初のころは好きだったんですが、今はc/wの「一人きりのクリスマス」の方が好きです。
ソロはJINTAのクリアなギター。
- [4th] Good Night
- [5th] 恋は突然
- [5th] Good Luck
- [S8B] マリアン
7インチ・アナログ・シングルの「恋をしようよ」のB面としてのみ発売されたナンバー。
「泣き顔のマリー」に通じるパンクっぽいサウンドが特徴です。
ローテーションのソロが楽しめます。
- [6th] 泣き顔のマリー
- [6th & S9B] 黄金の夜明け
シングルに採用されたのは7thアルバム発売後。
- [6th & S11B] クローバー
シングルに採用されたのは8thアルバム発売後。
- (Bonus Track) サツキマスの唄
ファン・クラブ限定だったアコースティックなナンバー。
魚を題材にしたJINTAらしい歌詞が特徴です。
ギターとアコーディオンがメインでドラムはありませんが、パーカッションみたいなのが鳴っている気がします。
8-9-10!!(Ver.2) [2007/03/21]
- エヴリデイ
- SINKY-YORK
- アニー
- 相合傘
- プレゼント
- プリプリダーリン
- にちようび
- 夏祭り
- バイ バイ ハニー
- 帰っておいで
- やけっぱちのドンチャラミー
- Hi ! Wild My Bike !
- 自転車
- 青いカナリア
- サムライガール
- 大好きだった人
- コスモス
- 晴
- アスタ・ラ・ビスタ!
- こいのぼり(新録音)
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5枚目のベスト・アルバム。
約8年ぶり、前作『8-9-10!』の続編的なベスト・アルバムです。
前半の1-10曲は、メジャー的に全盛期だったコロムビア時代からの選曲ですが、前作『8-9-10!』と同じです。
前作『8-9-10!』を買った人にとっては完全な重複です。
こういう選曲は如何なものか?と思いますね。
後半の11-20曲は、『Tentastic!』から『Caramba!』までの選曲となっています。
4-6枚目のアルバムからの選曲がなく、通年ベスト・アルバムではありません。
前作と併せて通年となりますが、出来れば通年ベスト・アルバムを期待したいです。
1-10曲目
前作『8-9-10!』と同じなので選曲の説明は割愛します。
11-20曲目
レアな選曲は、この時点では公式には手に入らなかったアルバムから「アスタ・ラ・ビスタ!」、ファン・クラブ限定かつ新録音の「こいのぼり」、各シングル・バージョンです。
本作のシングル・バージョンはミックス違いレベルであり、あまりレアな感じがしません。
ただ、前作同様、選曲的には不満があり、「Hi ! Wild My Bike !」なら「Call Me」か「知らない街へ」か「月夜の散歩道」、「大好きだった人」なら「黄昏」にした方が良かったと思います。
- [1st & S1A] エヴリデイ
- [1st & S1B] SINKY-YORK
- [1st] アニー
- [1st & S5B] 相合傘 [Album Version]
- [2nd & S2A] プレゼント [Album Version]
- [2nd & S2B] プリプリダーリン
- [3rd & S3A] にちようび [Album Version]
- [3rd & S4A] 夏祭り
- [3rd] バイ バイ ハニー
- [S5A] 帰っておいで
- [7th & S9A] やけっぱちのドンチャラミー [Single Version]
- [7th] Hi ! Wild My Bike !
- [7th & S9B] 自転車
- [8th & S10A] 青いカナリア [Single Version]
- [8th & S11A] サムライガール [Single Version]
- [9th] 大好きだった人
- [9th] コスモス
- [9th] 晴
- [10th] アスタ・ラ・ビスタ!
- (Bonus Track) こいのぼり(新録音)
ファン・クラブ限定だったスピード感あふれるナンバー。
これも一種の魚題材でしょうか?
HALちゃんのボーカルが高音部分でキツそうです。
若い頃(失礼)には出た声域パートが新録の際、出なくなっていたのかもしれません。
実際、JITTERIN' JINNの楽曲の中でもキーが高い曲です。
曲自体は素晴らしい出来で、遠く離れた恋人か友人にこいのぼりを通して健在をアピールする面白い曲です。
8-9-10!!!(Ver.3) [2021/03/24]
- エヴリデイ
- SINKY-YORK
- アニー
- 相合傘
- プレゼント
- プリプリダーリン
- にちようび
- 夏祭り
- バイ バイ ハニー
- 帰っておいで
- 一人きりのクリスマス
- Please Don't Cry
- 週間天気予報
- 夕暮れ
- 知らない街へ
- 一番鶏
- 雨上がり
- 君とどこまでも
- 陽炎
- ラベンダー
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6枚目のベスト・アルバム。
14年ぶり、『8-9-10!』『8-9-10!!(Ver.2)』の続編的なベスト・アルバムです。
前半の1-10曲は、メジャー的に全盛期だったコロムビア時代からの選曲ですが、
またしても、前作『8-9-10!』『8-9-10!!(Ver.2)』と同じです。
こういう選曲はホント勘弁してもらいたい、と思いますね。
後半の11-20曲は、『Moonlit Lane』から『Caramba!』までの選曲となっています。
結果として、活動期間的には通年の選曲です。
しかしながら、内容的には通年ベスト・アルバムと呼べる代物ではありません。
JITTERIN' JINNに興味を持った人にぜひ聴いてもらいたい、4th以降の傑作曲が入っていません。
かといって、レア・トラックスでもなく、コアなファンが喜ぶ選曲でもありません。
何を考えて選曲しているのか?と思ってしまいます。
2枚組でも良いから、しっかりとした通年ベスト・アルバムを作るべきだと思います。
非常に残念なベスト・アルバムです。
1-10曲目
前作『8-9-10!』と同じなので選曲の説明は割愛します。
11-20曲目
レアな選曲は「ラベンダー」のみです。
選曲的には不満、というより問題があるのではないかと思います。
ベスト・アルバムというのは新しいファンを獲得する役割も担っており、代表曲や傑作曲を入れるべきだと思います。
このアルバムを聴いてJITTERIN' JINNを聴いてみようという気持ちにさせるには、後半曲は明らかにパンチが欠けています。
- [1st & S1A] エヴリデイ
- [1st & S1B] SINKY-YORK
- [1st] アニー
- [1st & S5B] 相合傘 [Album Version]
- [2nd & S2A] プレゼント [Album Version]
- [2nd & S2B] プリプリダーリン
- [3rd & S3A] にちようび [Album Version]
- [3rd & S4A] 夏祭り
- [3rd] バイ バイ ハニー
- [S5A] 帰っておいで
- [4th & S7B] 一人きりのクリスマス [Album Version]
- [5th] Please Don't Cry
- [6th] 週間天気予報
- [6th] 夕暮れ
- [7th] 知らない街へ
- [8th] 一番鶏
- [8th] 雨上がり
- [9th] 君とどこまでも
- [10th] 陽炎
- (Bonus Track) ラベンダー
ファン・クラブ限定だった透明感のあるナンバー。
前作ベスト・アルバムの「こいのぼり」同様、傑作曲です。
HALちゃんのボーカルがホント優しい感じです。
なんとなく、ブルーハーツの「僕の右手」を思い出しました。
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